2008年 100km Walk
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◆西村 公一(岡山政経塾 7期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「人の情け」
人の情け
豚まんの味
7期生の塾生は、100q本番ルート深夜歩行訓練を行いました。
本番当日、深夜に歩くと思われる区間を、前もって深夜に歩いておくというものです。
この練習にサポート隊の源 真典さん、仲達大樹さんが、わざわざ参加してくださり、本番さながらにサポートしていただきました。
ありがたい、ありがたいことです。
それどころか、源さんは、せっせと歩いている塾生たちに、そっと豚まんを・・・
豚まんのぬくもりが、じんわり手のひらに伝わってきます。
二つに割り、さっそく口の中へ。
やわらかくて、かすかに甘い白生地とほんのり塩味のきいた豚肉が絶妙なコンビネーションで口の中に広がる・・・ハフハフ、ウングウングと噛みしめると、胃の中にすっ飛んでいきます。
何故かしら目頭が熱くなり、夜景がにじんで見えました。
「何があっても100q完歩するぞ」と心のスイッチがオンになった瞬間でした。
源さん、あの豚まんの味を私は忘れません。
絶対に忘れませんよ。
美味しい、本当に美味しかった。
人の情けに泣かされました。
オレンジの味
本番当日の深夜、せっせと一人で歩いていると、サポート隊の金関圭子さんが、「何か食べなさい。オレンジでも食べる?」と小さく切って食べやすくしてあるオレンジを私の手に・・・
腹を空かせた蚊のようにチューチューと吸うと、オレンジのさわやかな香りが口いっぱいに広がり、ビタミンが体中に吸い込まれていく・・・おかげさまで元気回復。
「がんばってね。」の声を背に歩く足に力がみなぎる。
金関さん、本当にありがとう。
人の情けに助けられました。
あたたかいおしぼり
本番当日の深夜、歩行も終盤にさしかかったころ、目の前に高級車が急停車、少し怖そうなおじさんが車の外へ・・・
何か「いちゃもん」でもつけられるのかなと思いきや、このおじさんは西原哲也幹事で、あたたかいおしぼりを私の手に・・・
おかげさまで、顔や手をきれいにできました。
長い歩行でベトベトに汚れていただけに、本当に気持ちよかった。
なぜ、ここまで人に優しくできるのでしょう。
人の情けが身にしみました。
サポーターの声援
歩行中、サポーターから、あたたかい励ましの声をいただくことが、どれほどの力となるか、身をもって体験しました。
何回も何回も声をかけて励ましていただいた、小山事務局長、西原幹事、柳井 弘さん、新田祐子さん、山田浩三さん、横田 誠さん、金関圭子さん、滝口昭浩さん、竹内健一さん、石川 尭さん、井上佳紀さん、多賀伸一さん、中屋貴臣さん、源 真典さん、三宅 雅さん、本村哲士さん、江草聡美さん、大原正さん、栗山康彦さん、河野正夫さん、河本高宏さん、仲達大樹さん、丹生孝憲さん、春名宏司さん、坂 俊介さん、その他の皆さん、心の底から感謝しています。
人の情けに力づけられました。
練習は嘘をつかない
歩行練習会出席率と到着順位
100q歩行に備え3月上旬から、毎週、月曜日、火曜日、木曜日と歩行練習会がありました。
おもしろいことに、練習会への出席率が高い人は、いい成績を残しているようです。
出席率が1番の人は西村公一、すなわち私で1位の2:06にゴールしています。
出席率が2番の人は難波宏行さんで2位の3:00にゴールされています。
出席率が3番の荻野 朗さんは体調がよくないにもかかわらず、後半で追い上げ、7位の6:12という好成績でゴールされています。
不思議なことに、練習会に積極的に参加した人は、早い時刻にゴールするし、昨年、完歩できなくても、今年は完歩できています。
さらに、荻野、難波両氏は、私と同様、練習会とは別に、自主トレーニングに取り組まれています。
ちなみに、この3人は小山事務局長から「M3人衆」との名誉称号をいただいております。
どうやら、練習は嘘をつかないようです。
練習の質
歩行練習には質の高さが求められます。
歩行スピードを上げ、時速6.5q〜7.0キロメートルで歩くことで歩行力はアップするようです。
最初はきついけれど、少し我慢すれば、慣れるようです。
練習の量
歩行の練習量は多いに越したことはありません。
しっかり歩いておくことで体力と自信がつくでしょう。
何事につけ、いい結果を残す人は、人知れず、練習(努力)しているものなのでしょうね。
幸運の女神
感謝
幸運の女神は、どうやら、感謝の気持ちをもった人に、にんまりと微笑むようです。
岡山政経塾に感謝、歩く仲間に感謝、サポーターに感謝、家族に感謝、すべてに感謝・・・
真心から感謝したとき、100qのゴールは近いのかもしれません。
謙虚
人にはいろいろなタイプがあります。
自分が正しいと信じて疑わない人、謙虚に他人の言葉に耳を傾ける人・・・
2位でゴールした難波宏行さんに、僭越ではありますが、歩行練習会であることをお勧めしたことがあります。
どうされるかなと思いきや、翌日には、練習内容に取り入れ、人一倍、汗を流されていました。
7位でゴールされた荻野 朗さんも謙虚に人の話に耳を傾け、練習に活かされていました。
どうやら、幸運の女神は、謙虚な人に魅力を感じるようです。
結び
御恩返し
100q歩行では、いろいろなことを学ばせていただきました。
間違いなく、実に有意義な行事ですよと、体験者の一人として申しあげることができます。
ゴールした後の、男たちの流す涙に、私も目頭が熱くなりました。
しかし、女性は意外に、涙を流していなかったようです。
女はやっぱり強いのかな?
小山事務局長に尋ねてみようかな?
きっと、「西村よ〜う・・・女はなあ〜・・・涙はベッドの中に隠しておくんだ。分かったら、コギャルを紹介しろよ〜う」と言われるからやめておこう。
この素晴らしい体験を、後々の塾生にもお伝えするために、来年度以降、サポーターとして御恩返ししてまいります。
皆様、ありがとうございました。
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