2008年 100km Walk

 
◆難波 宏行(岡山政経塾 7期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「一歩一歩前へ進む、そのチカラの源は!」



1、不安との戦い
 初めて参加した例会で100k歩行の存在を知り、何か集まるたびにOBの方々は100kの事を口にする。 ものすごいものなんだろうと勝手に想像を膨らませる。
 不安になり練習をする。歩けば歩くほど不安になる。10k歩くとあと10倍あるのかなど、でも歩く。
 体は締まってきたが、左足に違和感を覚え練習を本番2週間前より休む。不安になり物の準備に取り掛かる。

2、練習で体と心の準備、そして一体感
 第一に先輩方に感謝!定期練習から私たちが勝手に企画した夜間練習のサポートまでしていただきました。
 練習では西村さんの鉄人の歩きについてゆく事で体をつくる。
 同期生や先輩方とコミュニケーションをとり、100kを完歩することを目標に練習に取り組めた。
 本番2日前、物の準備ができた私は歩きたくなり皆に呼び掛けた沢良木さん、西村さん、多賀さんが来てくれて、また電話で池田さん、荻野さんに体の調子の心配をして頂いて、とてもうれしかったです。感謝!

3、決意
 何かを成し遂げるとゆう自分の人生と置き換えて挑む。
 どんなことがあっても、止まらない、歩き続ける。

4、本番スタート、序盤で気づいた事
 やることはやった。緊張もなくスタートできた。良いペースで進むものの、少し休むとすぐに追いつき追い越されてしまう。一歩一歩積み重ねた事のもったいなさを感じる。

5、物事は慎重に、詰めの甘さに注意
 ひとつは、道を間違える。長船の方にかなり行ってしまった。
 もうひとつは、財布(結婚指輪入り)を落とす。閑谷の山の下りで気づき気が動転して駆け登って探す。
 自分に腹が立ったが自分のミス、自分でカバーしなければ誰かがやってくれるわけでもない。

6、サポートの方々のありがたさ

 1番はポイントごとに、励ましの声をかけていただいたこと。これはなにより1番感謝!
 足にマメ防止のテーピングしていただいたこと、途中での足ブラブラ療法をして頂いたこと、トマト、キュウリ、ドリンク、オレンジ、バナナ、凍ったペットボトル、栄養ドリンク、おしぼり、どれも最高!
 最後の残り30kぐらいからはサポートの方々から「休んでいきなー」と優しく声かけして頂いたのに、止まらず笑顔で返事もできず、すみませんでした。それでもコンビニが見えるたびに誰かいるかな?どこかしら心ときめかせ歩いていました。

7、心が折れそうになったその時は
 第一弾は、西片上駅を過ぎたあたりからだった。前の歩者が見えない。足が痛い。しんどい。その時100k本番までの事を思い出す。皆と練習した事、準備を怠るなと励ましてくれた先輩の方々の事、そしてなによりまだ5〜6ヵ月の二人目の子供の面倒を任せて歩く練習に行かさせてくれた家族の事、いろいろな事を思うとこんなところで止まるわけにはいかない。前へ進んだ。

 第二弾は、リバーサイド以降。体の調子が急変する。足の痛みと疲れが激しく襲ってきた。足が痛すぎて吐き気がして帽子を脱ぎ夜風を受けながら歩く。止まると何かかが切れそうでそこから二度と動かなくなりそうな、そんな足になってきた。

 でもその時に、
 足が痛い、みんな痛い。
 疲れた、 みんな疲れている。
 それでも、みんな歩き続けている。
 この事を思い、気持を奮い立たせる。

8、後悔と反省
 スタート前、小山事務局長に「一番になります」と言おうと考えていた。本番3日前、事務局にテーピングを取りに行った時、小山事務局長に「業界で一番」の話をしていただいて、その時より、それならまず100kで1番になろうと考えていた。しかし、体の調子の不安、あらゆる未経験への不安からか、その言葉を有言することができなかった。心の弱い私がそこにいた。

9、残り10kからゴールまで
 上道駅前で小山事務局長に「いけー前抜けー」と一言、西村さんの背中を追いかけて歩く。不思議と練習に時に前を歩いて引っ張ってくれる西村さんが私の前にいたような気がした。
 痛みをこらえる為、心呼吸しながら一歩一歩前へ、高島駅前で小山事務局長に「ラストスパート」と一言。西村さんはゴールしたんだ…。
 後楽園の手前の橋に差しかかった時、「2位じゃ〜、くやしいな〜」と思わず泣いてしまったが、笑顔でテープを切って西村さんと健闘を称え包容。やりきった瞬間、最高の達成感だった。そして一歩たりとも動けなくなった。

10、100k完歩して感じた事
 練習から本番までサポートの方々に応援していただいて、頑張れる私である事が分かりました。
 小山事務局長の励まし?の言葉にゴールへ執着することができました。
 同じ目標(100k完歩)を掲げ、立ち向かった仲間の大切さを知りました。
 自分の弱さを知り、またクリアした事により自信を得ることができました。

 この100k歩行に携わって頂いたすべての方々のチカラが、私を100k完歩させるチカラの源となりました。
 本当にありがとうごさいます。感謝です!