2008年 100km Walk
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◆池田 幸三 (岡山政経塾 7期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「2008岡山政経塾100Km歩行を通しての学び」
心の準備
100Km歩行に臨むにあたり、色々な先輩方からのアドバイスや同期の塾生からの考えを聞きました
その中で私は、チャレンジャーの気迫や闘志に負けまいと思い固くなっていましたが
100Km歩行を一週間後に向かえたある日、一人の尊敬する先輩からの助言にヒントをもらいました
その先輩は私に対し、『100Km歩行を目的としてでは無く、手段として臨め』と言う激励の言葉でした
それまでは、100Km歩けなかったえらどうしよう?とか歩けなかったら恥じだなとか、絶対歩かねばならない
と言う考え方から、心に余裕を与えてなかったように思いました。
入塾式に決意した事に向け、100Kmを手段としてどのように歩いて完歩するかと言う考え方に、私の
心の準備が整理出来るきっかけを与えてくれました。
体の準備
体の準備としては、古き友人や先輩方からの助言をヒントに、食生活の改善、筋力強化に
励みました。
食生活の改善においては、普段から脂質や炭水化物が多い食生活からタンパク質中心の食事に変更
食べる量も一食の量を半分に抑え、5Kgの減量を行いました。
筋力強化では、100Kgを歩くための筋力を作るために毎日自宅で、下半身強化の筋トレメニューを調べ
3月下旬より毎日行いました。
その結果、100Kmを歩く事が出来る体を作る事が出来ました。
仲間との歩行
当日、夏日を思わせるような快晴の中100Km歩行のチャレンジが始まりました。
後楽園〜沖田神社までは自分のペースで歩ける塾生を探そうとしていましたが、流行る気持ちを抑えきれず
西村さんの背中を追いはじめていた自分が居ました、沖田神社沿いの河川敷の道路に入る前
荻野さんをかわし、西村さんの背中を200m先に見ながらペースを上げていきました。
沖田神社のチェックポイントを2番手で通過し、西村さんの背中を追うが中々縮まらないこの差に
おそらくこの時は時速7km程度のペースで歩いていましたが、それでも縮まらない距離が
無性に自身に腹立たしさを覚えていた事を思い出します。
この時思った事、『脳ある鷹は爪を隠す』、普段は穏やかな一面を見せておられた西村さんの
背中から感じた熱い気持ちに、ただただ驚くばかりでありました。
100Kmを歩く中で、唯一同期の塾生と歩いた区間が30Km過ぎでした。
富田さんとは、4月の例会後に一緒に帰宅していた時に自分に厳しく芯のとおった方だなという
印象があり、私自身共に歩けた事が心強く思いました。
共に歩いた時間のほとんどは無言でしたが、時折互いに発する『頑張れ』『負けるな』の言葉に
強く勇気をもらいました。
伝統の襷からの学び
40Km〜50Kmの備前を歩いていると、見覚えのある車から源サポート隊長がエールを送ってくれました。
源さんとは、下見の下見の時に一緒にコースを回り過去の体験からの助言をいっぱいもらっていました
その源さんから『池田さん、これお願いします』と一声かけられ手渡された一つの夜光襷、最初は何も
考えず、これから日が落ち夜になるから親切に与えてくれたのだと思い、何気なく肩から襷をかけよう
とした時、襷の裏に文字が書いてある事に気付きました、4人の歴代先輩がその年に完歩した記録の証
・2004年度 湊 成巳 先輩 23時間35分完歩。
・2005年度 加来田 博貴 先輩 19時間40分完歩。
・2006年度 横田 誠 先輩 23時間30分完歩。
・2007年度 源 真典 先輩 23時間00分完歩。
正直、この襷の重さを感じると同時に、先輩方がこの襷に込めた思いに鳥肌がたちました
本来、襷が持つ役割とは夜間歩行を行う場合において、車などの事故から己の身を守るためのもの
しかし、この襷が私にもたらした役割とは、4人の先輩方からの思いと共に完歩への執念と責任をはたす力を
与えてくれた伝統の襷でした。
おそらく、この襷があったからこそ完歩までの険しい道のりも折れる事なく歩き続けれたのだと確信しています。
黒づくめの先輩方からの学び
80Km〜91Km地点を歩いている時、冷えた体を温めてくれる出来事がありました。
4〜5人の先輩方と思われる黒づくめの人達が、膝に手をつき地面を見ている私の方に全力で走って来て
肩をたたき、膝を揉み、頭をなでてくれました、言葉すら発しない黒づくめの方々の行動に私達後輩への
思いやりの気持ちを熱く感じた瞬間でした。
100Km歩行での学び【まとめ】
私はこの100Km歩行を通して、3つの大きな事を学びました。
・どれだけ困難な事を成し遂げたとしても、その力は一人だけのものでは無く回りへの『感謝の心』を持つ言う事。
・『ONE FOR ALL ALL FOR ONE』(一人はみんなのために、みんなは一人のために)精神を持つと言う事。
・物事への取り組みにおいて『何事にも強い信念と責任』を持つと言う事。
これら3つの事を、今後の政経塾の活動や人生において活かしていきたいと思いました。
最後に小山事務局長、西原幹事をはじめ、サポーターの皆様、チャレンジャーの皆様、本当にありがとうございました。
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