2008年 100km Walk

 
◆林部 貴亮 (岡山政経塾 7期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「岡山政経塾100キロ歩行レポート」



T.気づき
 当日のスタート1時間前、9時にスタート地点の後楽園に到着したときの私の気持ちは「まだ実感がない」という一言につきました。この気持ちが「私の100キロ歩行」を端的に表していたと思います。
 
 入塾以前より先輩から聞いていた岡山政経塾について印象、そのほとんどがこの「100キロ歩く会」という内容でしたし、実際に、入塾を考え、入塾面接後、入塾式、例会といった政経塾塾生としての実際の活動の中でも、ほとんどの話題が「100キロ歩行」でした。そして、体や装備は準備を行っていったにも関わらず、(自分でも不思議だったのですが)実感がわかず、「心の準備ができていなかった」状態だったと記憶しています。
 そして、当日、スタート時もまだ「他人ごと」のイメージがあり、実際に覚悟がついたのは10キロ地点。サポーターの皆さんの温かい出迎え(ハイタッチ)を受けて、これは「歩かないといけない」、そういった覚悟が出てきました。その気持ちが出来てからは、「24時間完歩」への気持ちが盛り上がっていき、苦しいながらも楽しい22時間だったと思います。
 しかし、今考えると、「なぜ歩くのか」、それを自分の中にすとんと落とすことができていなかった、やはりその点を悔しく思っています。
 この反省はレポートとしは、そぐわないものかもしれません。しかし、大きな物事を周囲の人の多大な協力のもと「自分の意志」で行う際に、「自分のこととして捉え切れなかった自分がいた」ということが最も大きな気づきでしたし、その気持ちは、応援いただいたサポーターの方、そして志を共にしたチャレンジャーの皆さんに本当に申し訳ないものであり、振り返ると本当に悔しく思っています。

U.今後に向けての決意
 もちろん、「完歩」したことは自分でも嬉しいことであり、自信がつきました。この成果はサポーター、一緒に歩いたチャレンジャーの皆さんのおかげであり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 しかし、この「完歩」の事実の前に、また私の気持ちの大部分を占めている、この「自分の気持ちの甘さ」を反省し、どう変えていくか、それをこの1年間の活動の中で考えたいと思っています。そして、その自分を変えることができたときに、もう一度「達成感」そして、再度「感謝の気持ち」を感じることができると思っています。常に「自分自身の甘さ」を認識し、それを払拭できるよう精進していきたいと考えています。