2008年 100km Walk
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◆江草 聡美 (岡山政経塾 6期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「感謝」の襷(たすき)つながる100キロ歩行
5月3日100キロ歩行当日の朝5時半、「頭が痛い」という子どもの声で起きた。
熱を測ると38度。「あちゃ〜、困ったな・・・」そんな顔を私がしたのだろう。
子どものほうから「ママ、100キロに行っていいよ。ママの応援がないと歩けないお友達がいるといけないからね・・・・。」
去年、多くの声援を受け100キロを歩いた母の姿が、若干5歳の子どもにも鮮明に残っていたようだ。母感涙。
今年はサポート隊に加わり、しごく当然、シンプルなことに気が付いた。
「人間とは、してもらって嬉しかったことをしてあげたくなる生き物なのだ」
歩く前の準備から、当日の声援、数々の差し入れ、伴歩、笑顔、愛のムチ・・・?!
去年、本当に嬉しかったから、有難かったから・・。おそらくこの気持ちはみんな一緒で、だから回を重ねるごとに完歩率が上がるのは必然なのかもしれない。
しかし、サポート隊の皆さんがこれだけの思いでいてくれたことに、去年の私は知る由もなかった。「百聞は一見にしかず、一見は一感に如かず」政経塾講師のお言葉を思い出した。100キロ歩行のみならず、サポートもまたしかりだ。
今年のチャレンジャーの皆さんは、体は傷ついても心が折れず、すばらしい24時間を過ごされた。是非完歩された30名の方々には、次回以降サポート隊に加わることをお勧めしたい。政経塾の100キロ歩行に襷はないけれど、「感謝」の襷がつながっていることに、きっと気がついてもらえると思う。
ところで、虐待を受けて育った親が子どもを虐待してしまう「連鎖」は67%にもなるという。「してもらって嬉しかったこと」の経験が乏しいと、人の心は育たないのだろう。
「おかげさまで・・」感謝の心が絆を生む、そんな地域を岡山政経塾生で作っていけたらすばらしい。
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