2008年 100km Walk

 
◆沖津 真菜 (岡山政経塾 6期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「もう1つの24時間」




 1年とは人間の気持ちをここまで変えてしまうのかと、大変驚きます。歩ききったという自信が確かに自分自身の一部になり、ものすごいスピードで伴歩してくださった中屋さんへの怒りも、今年はもう歩かなくてすむんだという感謝に変わりました。

 昨年の24時間100q歩行では、参加者最年少ということもあり、サポート隊の方には本当にご心配と手厚い支援をいただき完歩できたと思っています。「自分一人ではない」と思えたからこそ、最後まで足を動かすことが出来ました。そこで今年はその恩返しがしたい!!と、フルサポートで参加しました。

 受験勉強をしていると「頑張って!」とよく言われました。頑張っている人間に「頑張って」と言うことがどんなに大変なことか考える機会はあまりないと思います。しかしこれが100q歩行においても同じだと思うと、歩くことがどんなに大変で辛いか分かっているからこそ、何て声をかけていいのか困りました。でも結局は「頑張ってください」としか言えませんでした。
 気持ちを言葉にすることがこんなに難しいのだと、泣きたくなります。私は文学部に在籍していますが、大学では文法は教えてくれても、気持ちの伝え方なんて教えてくれません。きっとこれからもずっと探し続けなければならないのでしょう。
 
 私は役立たずなサポーターだったと思います。でも、サポーターがどんなに忙しくて、気を配っていて、チームワークが必要かということに直に触れた一人ではあったと思います。来年6期は中心になってサポートしなければなりません。今度はサポートの輪の中に、一員として参加したいと思います。
 
 客観的な面も持ちながら参加した24時間、去年とは違った多くの気付きがありました。諦めない姿の素晴らしさ、サポートの偉大さ、そして岡山の自然の美しさ。6時間近く閑谷学校に待機していました。不気味なまでの木々の静かさ、落ちてくるってこういうことなんだなぁという満天の星空。やっぱり岡山は素敵なところです。
 
 自分のために頑張れるのは当たり前。今年は人のために頑張れる自分を見つけたかったけれど、まだ少し早かったみたいです。