2009年 100km Walk
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◆波夛 悠也(岡山政経塾 8期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「100キロ歩行、限界への挑戦」
目標
目標はとにかく完歩。そして関西高校陸上部の大先輩である1期生の柳井さんより先にゴールし、恩返しをすること。
感謝感謝
はじめに感謝なくしてはこの100キロ歩行は語れません。
練習に何度も参加して下さった7期生の先輩方。何も分からない私たちに一から丁寧に教えて下さいました。これにより道具、体、心の準備ができました。スタッフによるサポート。チェックポイントの赤いジャンパーがどれだけ嬉しかったか。笑顔で迎えてもらえるだけで力が湧いてきました。途中からは赤色に反応していました。車内からの応援。手を振ってくれたり目でエールを送ってくれたり、とても励みになりました。これも、途中からはもっとスタッフの車通らないかな、なんて思ってしまいました。
万富サンクスあたりからの上田さんのエールは最後まで心の支えになりました。
私の想像をはるかに超えるスタッフの人数。そしてこの準備の為に費やした多くの時間。
当日に向けての準備は練習、道具の購入、心の準備、これのみだったように思います。
皆様の支えなしでは考えられません。感謝感謝です。
金岡の交差点
このチェックポイントまでは楽しく歩いていました。私の妻、義母、産まれて間もない息子が応援に駆けつけてくれたのもこのチェックポイントでした。まだ余裕の私は元気よくありがとうと手を振ったのを覚えています。しかし今思えばこのチェックポイントでの妥協が最後まで響いたことを今更ながら悔みます。息子とじゃれている間に柳井さんは前を歩いていました。ここで僕は後で追い付けると自分の中で処理し徐々に開く距離を横目に余裕の休憩。軽く考えていました。自分の甘さの露呈です。
その後、始めから伴歩していた渡辺くんがペースを上げ付いていけず離される。ここで自問自答がありました。お前やれんのか?やれるだろ!いやっ、このまま付いていくと後半に響くかもしれない。この判断は思い返してみると腹が立ちます。
伝統のタスキ
飯井交差点でパインやトマトの心温まる差し入れを腹に入れとりあえずの目標である備前体育館に到着。しっかり筋肉を整えて再出発しようとしたとき7期生の池田さんにいいものをあげると一言。スタート前、見苦しいナース姿で股間全開のストレッチを正面で見ざるを得ない位置にいた私にとっては、面白い何かを期待するしか考えられませんでした。
手渡されたのは色あせた蛍光タスキでした。説明を聞いて鳥肌が立ちました。タスキには
2004年度 湊 さん
2005年度 加来田 さん
2006年度 横田 さん
2007年度 源 さん
2008年度 池田 さん
完歩のサインが刻まれていました。これは実に重いタスキを託されました。絶対にやらねば!!燃え上がるような闘志が湧いてきました。練習では長く感じた閑谷学校の坂なんてあっという間に通過。おいしいおにぎりを頂き、リバーサイド、松木交差点あたりまでは闘志が続いていたと思います。
つまり後で追い付けるという思いがいかに甘かったかということにここで気付かされました。
決意表明の日に横田OB会長から頂いた“ゴールからの逆算”この言葉を思い出しました。後はないのです。
この時点で柳井さんに恩返しという目標を断念、目標は完歩に変わりゴールを迎えることになりました。
最後に
100キロ歩行とは、自問自答。妥協。諦め。根性。怒り。友情。感謝。感動。
すべてが詰まった人生そのものだと思います。
岐路に立った時の判断と似ているように思います。
私のこれからの人生において、100キロ歩行と照らし合わせることで、岐路に立った時の判断が違うように思います。この経験を忘れることなく前進していきたいと思います。初志貫徹。この言葉を心に刻みます。
100キロ歩行に携わった全ての方に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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