2009年 100km Walk

 
◆榎本 尚子(岡山政経塾 6期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「岡山政経塾100キロ歩行レポート」




2年前のチャレンジでは途中で親族の訃報を聞き、急遽リタイヤをしました。準備はある程度していたものの、直前で使っていた靴を紛失してしまい、間に合わせの靴で参加。今から思えばスタートの時点から何かずれていたのでしょう。

その後、妊娠・出産を経て、2年ぶりに100キロを歩くことになりました。前日まで子供の体調が不安定で、「明日は歩いて大丈夫なのか?!」を自問自答した結果、最終的に参加を決めました。

結果は24時間歩いたものの、81キロで無念の終了。途中はかなり良いペースで歩けましたが、70キロ地点〜終了までが10キロ歩くのに4時間半以上かかりました。日が沈むまでのペースをもっと上げていればもっと体も疲れなかっただろうし、完歩できたのに、と今思えば悔しさが残ります。

それでもやはり2回目とあって、前回よりも回復は早く、4日の夕方には10キロの息子を抱えて動くことができるようになり、休み明けからは普通の生活に戻りました。練習の時間が全く取れない中での参加ではありましたが、私にとっては特に「物」の準備がとても大切なのだと思いました。

しかし、せっかく得た貴重なチャンスを活かしきれないのは私の悪い癖で、今回も結局完歩できなかったという反省と悔しさとが交互にこみあげてきます。

終了直前は、「もうこれだけやったんだから十分」「100キロ歩いてないけど24時間歩いたじゃないか」と、諦めの気持ちでいっぱいでした。しかし終了後ほかの方のメールを読んでいると「私もまだまだやれるんじゃないか」という気持ちがムクムクとわいてきました。ただ、現状を考えると、子どもがもう少し大きくなるまでは再チャレンジは難しいのかもしれません。来年すぐにできるかはわかりませんが、なるべく早いうちに必ず100キロ歩こうと思います。

今回24時間歩いて、周りの人から「私には無理だわ」とか「よくやるよなあ」などと何度も言われました。でも、自分がやってみて思うのは「多分これは大抵の人はクリアできることなんだ」ということです。もちろん、周りの人の十分なサポートがなくては成し得ないことではあります。けれど、「何がなんでもやるんだ」という強い思いは、一見絶対不可能と思うことも可能にできるんだと気づきました。

今回はかなりの制約が増え、まわりに迷惑をかけながらの参加で、前回には考えもしなかったようなストレスを感じることも多かったですが、歩いてみて本当によかったと思います。前回はこれまでの人生を振り返って反省するきっかけになりました。その後論文を仕上げたことで、それまで見ようとしていなかったところにも目が向けられるようになりました。そして、今回は周りの人がいるおかげで自分が立っていられるというありがたさを再認識し、「やり遂げる」ことの大変さと大切さを学びました。

今回サポートしてくださった皆様、文句も言わずに子供の面倒をみてくれて、応援にきてくれた家族のみんな、本当にありがとうございました。今後も我儘をいろいろ言うと思いますがよろしくお願いします。