2009年 100km Walk

 
◆源 真典(岡山政経塾 5期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「敵は己なり」




はじめに

 私にとって今回の100キロ歩行は、絶対に歩かなければいけない、自分との戦いのはずでした。今年の4月から、父から受け継いで株式会社 岡山美装の代表取締役となりました。新たなスタートを切るため、ゆるんでいた気持ちを鍛え直すこともあり、改めて限界へのチャレンジをし、自分の壁を越えるために挑むと決意していました。
 しかし、結果は78キロ地点の万富サンクスで24時間が経ちました。3度チャレンジして、1度目のリタイアした時よりも、今回のチャレンジは自分にとって情けない結果であり、あるがままの自分が出た結果でした。

敗因

 正直に言います。練習不足と慢心です。一度完歩しているという経験が変な意味で自信となり、少しの練習をしたぐらいで「いけるだろう・・」と浅はかな考えになっていました。100キロ歩行をやる前からすでに負けていたのです。以前、小山事務局長から頂いた一枚の紙に、「この世に勝ち組も負け組もない。あるのはやる組とやらない組だけだ」という言葉がありました。そうです。私はただやらなかっただけなのです。そういう自分がいることを知っていて、そういう自分を変えたいという思いでチャレンジしたはずなのに、終わってみるとそういう自分としての結果になっていた。今後何度もこういった自分が顔をだしてくるのは間違いありません。その時にはこの悔しい、情けない経験を思い出し、痛みを思い出し「駄目だ!また同じことをするのか!」と何度でも自分と向き合い、何事にも本気で真剣に!自分に対しても誠実に取り組む覚悟を、初心を思い出しました。

 責任ある立場に立つと常に恐怖や不安が付きまとってきます。私の場合は、人の目を気にして、批判されたくない、嫌われたくないという自分を守ってしまう根底があります。だから、何をするにも人の意見に頼ろうとする所やこれをすると人はどう思うのだろう?と考えてしまいます。すると行動力は当然落ち込んでしまいます。そうなってしまうと悪いサイクルの渦に飲み込まれてしまいます。目立ちたくない・・怖い・・伝える力がない・・自分は駄目な奴だ・・何も変わってないじゃないか等々。といった風に悪い連鎖が次々に自分の中だけで起こってしまいます。そう。自分の中だけのことで勝手に悩んでしまうのです。別に行動して、そこまで悪く言われたわけでもないのに。常にそれをしてしまう自分にさらに自信をなくし、成長していないと悲観してしまっていました。

 しかし、今回の100キロ歩行で気づいたことは、成長は確実にしているということ。次のステージには確実に行っているということです。次のステージでも同じようなことで壁にぶつかってはいますが、この壁が明確に気づけたことは自分にとって本当に大きく、乗り越えていくためには、恐れる自分がいることを認めて、手放すということが重要だと感じました。そして、あきらめてはいけないこと。今回はリバーサイド手前でもう時間がないということで完歩から24時間歩くという目的に変わりました。夜道は精神的にも肉体的にも限界がきます。しかし、朝方になるとなぜか笑顔もでてきました。松木の交差点では多くのサポーターがいました。そこにたどり着いたときは正直安心したものです。もう、残り2時間ぐらいだったか。ここで24時間を迎えたいとも思っていました。しばらく満喫していると、6期の永野さんに一喝!「早く行け!」・・・(そりゃそうだ!)「はいっ!行ってきます!」もう、自分自身の甘さに恐ろしさを感じたほどです。

 最近では、悩んでいる自分に心地よさを感じる。いや、悩んでいる自分に関わってくれている人が励ましてくれることが心地よかった部分も見えます。悩んでしまっている自分に関わってもらうのではなく、志を大きく持って、行動していく私に関わってもらわないとすごく失礼だと反省し、「敵は己なり!」という言葉を題名に選びました。

感謝

 やはり、この言葉というか、100キロに関わり感じることは「感謝」です。自力で歩くと言って参加した100キロ歩行。結局皆さまに支えられました。吉永のローソンからは瀧口さんに最後まで伴歩していただき、意識朦朧の中、瀧口さんの懐中電灯の明かりだけを頼りに歩いていました。能登さんは、1時にゴールし、限界を超えているはずなのにリバーサイドに駆けつけてくれ、最後まで見守ってくれ一緒に足を引きずりながらも伴歩をしてくれました。本当に信じられません。そこまで出来る人がいるでしょうか!私は猛烈に感動しております。感謝してもしたりません。そして、このチャレンジすることを誘っていただいた柳井さん。先日、「もう歩かんでえかろう!」と言われました。が!この恩返しは来年の100キロ歩行でお返ししたいと決意しております。これでは終われません!皆さま、わがままを言いますがどうぞ最後のチャンスと思ってよろしくお願い致します♪

 そして、西原幹事、小山事務局長毎年の参加本当にありがとうございます。一年かけて体を鍛え直したいと思いますので、どうか次もチャレンジさせてください。本当にこんな奴ですみません。そして、当然サポート隊の皆さまにも感謝しております。温かい励ましの言葉が、チェックポイントのエネルギー補給場所が、何度も見る車(ポルシェ・ステップワゴン)が、何度やるぞ!という気にさせていただいたか。本当に感謝致します。今回は歩けませんでした。期待に応えられずすみませんでした・・・期待通りとも言われましたが。本当に同期の皆さまとも意識朦朧の中ですが久しぶりに会うことができ嬉しかったです。あのゴレンジャーには驚きです。先輩諸氏、サポート隊長はじめ今回の例会を創ってくれた6期、7期の皆さまも段取り大変だったでしょう。本当にありがとうございました!この場を借りて感謝申し上げます。本当に岡山政経塾が一つになる素晴らしい例会であります。