2009年 100km Walk

 
◆丹生 孝憲(岡山政経塾 6期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「2009 100km Walk」




 今年はサポーターとして、69km地点(和気リバーサイド)のチェック係をさせてもらいました。リバーサイドは、後半戦で夜もふけ挑戦者には本当に辛い時期のチェックポイントです。そこでの挑戦者は、苦痛に顔をゆがめ本当に自分がゴール出きるのか、不安で心が折れそうなチェックポイントです。一人一人通過の表情を拝見させてもらいましたが、一人としてあきらめている挑戦者はいませんでした。本当に辛そうでしたが、凛として心はゴールの後楽園に向けられていました。
 そんな挑戦者の姿から、私はあきらめない勇気を頂きました。そこで、おかゆの炊き出しをしている同期の佐藤さん、母のような愛で挑戦者をサポートしている姿に優しさを感じました。同期の榎本さんが来たときは、思わず手が彼女の足をさすらずにはいられませんでした。彼女は、子供が1歳になる母親で、仕事・家庭・子供の病気等で、今回の参加は非常に厳しい環境にあったのを乗り越えてがんばっていたからです。
 そして、自分が参加した2年前のリバーサイド地点を思い出していました。通過時間は、3:30ぐらいでした。時間内完歩できるかどうかでした。本当に正念場でした。今年は、津村さんが3:20分通過でした。何とか時間内完歩してもらいたいと、願いつつチェックポイントを片付け後楽園に向いました。
 次々とさわやかな顔でゴールを向かえる挑戦者たち、濱本さんは最後走ってゴールしていました。そんな姿に、小山事務局長は私の肩をたたき、人間ってすごいよな〜。100km歩行の最後を、走れるんだぞ!と言われ、2年前の、西美さんが頭をよぎりました。
 それと同時に、時間内完歩が無理であろう津村さんを何とか出来ないものか、私は後楽園から、彼を探しに行っていました。ゴール手前2kmで彼を発見しました。藤井さん、難波さんの伴歩に、荻野さんと私で加わり右足を引きずる彼に、15分で2km走れ!と私は怒鳴っていました。津村さんは年上ですが、もう関係ありません。こっちは政経塾での先輩です。失礼を承知で、足をゴールまで止めるな。23時間4・5十分何のために歩いてきたんな!走れ!など、好き勝手に怒鳴せて頂きました。そしてゴールできた津村さんからも感動を頂きました。
 3年連続完歩した今井さん、サポーターに回るべきではないか色々葛藤されていましたが、自分の言行をつらぬき、3年連続完歩本当におめでとうございました。

 最後になりましたが岡山政経塾の幹事の皆様、事務局の小山様、この様な環境を与えて下さった事をすごく感謝しております。そして、全力でチャレンジした皆様、それを全力でサポートされた皆様、心よりありがとうございました。
 この100km歩行が末永く続くように関わって行きたいと思います。