2009年 100km Walk
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◆江草 聡美(岡山政経塾 6期生)
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岡山政経塾100km歩行レポート
「手紙 〜1児の母のあなたへ・ママが歩いた24時間〜」
拝啓 この手紙 読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
1児の母のあなたは 誰にも話せない 悩みの種があるのです
2年ぶりにスタート地点に立ったあなたの涙を、この24時間で私は3度見ました。
1度目の涙は、3日朝9時、集合したときでしたね。
私と笑顔の再会を果たしたあと、小山事務局長の顔を見たとたん、あなたの目からは、涙があふれてきました。
正直、私は「歩かないのでは・・」と思っていました。
まだ1歳の子どもを抱え、仕事をしているその忙しさの中で、練習も思うようには出来ず、子どもの喘息で夜の睡眠時間も十分にとれず、私だったらスタートラインに立つことを諦めるだろう、と思ったからです。
しかし、あなたは覚悟を決めていた。あれは覚悟の涙だったのですね。
2度目は4日朝10時過ぎ、24時間歩き続けた後、私の車の中で泣きましたね。
「悔しい、100キロ歩けなかったことが悔しい・・・」そういって大泣きしました。24時間で後楽園に帰ってくることが出来ないことは数時間前に理解していたはずなのに、1歩、また1歩、前に前に進んでいて、声をかけても笑顔で答えてくれました。
しかし、タイムオーバーとなり、現実と向かい合ったとたん、悔し涙が流れました。
幼い子どもを抱える母が100キロを歩くことは、容易なことではありません。
まずパートナーの了解をとることが一苦労です。100キロの目的はなかなか理解してもらえないものです。そして子どもの預け先を確保し、先方に迷惑がかからないために母がいなくても子どもが眠る練習をしておかなければいけません。もちろん、食事やおむつの準備、体調管理など、この24時間のためにしておかなければならないことは山ほどあったでしょう。歩いていても、ご飯は食べたか、ちゃんと眠ったか、気がかりだったに違いありません。
3度目の涙は、後楽園に戻ってきたあと、この大変さを話した時に、ぽろっとこぼれましたね。
幼い子どもを抱え働くママの苦労の涙だったと理解しています。
しかし、私はあなたから、「たとえゴールが遠くても歩き続ける母の強さ」を学びました。
子育ても100キロ同様、思うようにはいかないということ学びました。
子育ても100キロ同様、みんなの助けを借りたら楽になるということを学びました。
私のためにも24時間歩き続けてくれてありがとう。今はゆっくり疲れを取ってください。
拝啓 この手紙読んでいるあなたが 幸せなことを願います
追伸・・・・今度会ったとき、なぜ小山事務局長の顔を見て泣いたのか・・
その本当の理由を私だけに、こそっと教えてください。
あの話は本当ですか??
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