2009年 100km Walk

 
◆横道 由記子(岡山政経塾 6期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「サポートするということ」




一昨年はチャレンジャーとして参加し、24時間「感謝」を体で感じ続ける幸せな時間を過させて頂いた。
昨年は娘を抱きわずかな応援で終わり、今年やっとサポート隊として参加することができた。正直フルタイムで参加できなかった悔いは残ったが、今はその中でこそ得られる気づきがあったと感じている。

3日夜、子供達を寝かしつけ車に乗り込んだ。
担当チェックポイントは96キロ地点、高島保育園前。
予定時刻の1時間以上前にも関わらず先頭チャレンジャーの到着間近ということで、4日0時過ぎから後楽園に向かうまでおよそ9時間をこの96キロ地点で過すことになった。

予想以上に寒く、時折雨も落ちてくる中、気になるのはチャレンジャー皆さんが今どんな思いで、状況で、限界に挑んでいるのかということばかりだった。

このチェックポイントで立ち止まるチャレンジャーはほとんどおらず、皆まっすぐゴールを見つめ歩いていく。チャレンジャーが1時間に1人も訪れないことさえある。
疲労と暗闇、孤独と寒さでチャレンジャーにとって辛い時間に、声をかけることも姿を見ることも出来ず、ぬくぬくと車内で待機している自分がもどかしくも感じられた。

さらにサポートを続ける中で驚いたのは、チャレンジャーの方から「ここは大変ですね。」と心遣いの言葉を頂いたことだ。
自分の限界に挑みながら、同時に相手の立場にたって思いやることができる。素晴らしいチャレンジャーの言葉に驚きと感動を頂いた。

そんな中で、チャレンジャー皆さんが安心して安全に挑戦できるために、一人ひとりの完歩を信じ意図をもち続けることが、自分の役割だと感じた。

自分の満足のためではなく、自らの役割を全うし相手のためにサポートすることの違いが少し見えてきた。
「サポートする」ということが、まだまだできていない自分に気づくことができた。

100k歩行に関わられている たくさんの皆様へ  「ありがとうございます。」