2010年 100km Walk

 
◆新田 祐子(岡山政経塾 2期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「それでも100キロ歩行に参加してしまう」




「GW何するの?」
 と友達に尋ねられると
 「ああ〜なんかね、徹夜しないといけないハードなイベントがあるからそれぐらいしか予定に入ってないかな」
 という答えを毎年毎年毎年毎年繰り返している。

 私も入塾して7年になる。きっと私がいなくても100キロ歩行は成り立ち、無事終了するだろう。旅行を予定に入れてしまえば、今年は参加できませんと言ってしまえば、参加しなくてもいいだろう。と思いながら、毎年徹夜でサポート、という道を選んでしまう。

 私は100キロ歩行の苦しさを知り尽くした一人だ。その苦しさを深夜の山奥で味わっている人がいるのに、一人だけ楽しく遊び、一人だけ家でぬくぬくと過ごすことは到底できない。きっと完歩すると誓った人たちの挑戦を見届けたい。その思いだけで毎年サポートの道を選んでいるのだった。
 毎年思うのは、私の完歩は努力と奇跡とサポートのみなさんの後押しが重なった結果だったということ。100キロ歩行は政経塾関係者が純粋にひとつの目標を目指し(ベクトルや表現は異なるにせよ)行動するイベントだということ。真剣勝負は人の意見を参考程度にとどめ、自分で突破口を探すことが必要だということ(私は高性能のスパッツもなし、テーピングもなしで、靴はアシックスでもニューバランスでもないミズノのもので完歩した)。100キロを完歩できた人、できなかった人、それぞれに必ず成果はあるということだ。
 100キロを歩けた人は、大きなひとつの自信をつけたことだろう。
 100キロを歩けなかった人は、一年間、仲間たちに言い訳をしながら、歩けなかった自分と見つめあう時間を持つことだろう。
 そんな魅力のある100キロ歩行にお邪魔することですがすがしい気持になる自分がいる限り、今後もサポートしていきたいと思う(できれば4年連続伊里中のローソンで)。
 5月2日、5月3日に行われた100キロ歩行に携わった全ての皆様へ、感動をありがとうございました。