2010年 100km Walk

 
◆采女 康宏(岡山政経塾 8期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「100km歩行に参加して」




 昨年は、チャレンジャーとして100km歩行に参加させて頂き非常に貴重な経験をさせて頂きました。昨年の100km歩行が私の人生のターニングポイントとなった!というと大袈裟かもしれませんが、事実、その後の私の考え方・行動が大きく変わりました。
 身を持って体感した事、それは「限界は存在しない!限界は自分で作るもの!」「自分は、まわりの人々によって生かされている!」という事でした。

 一年ぶりの100km歩行、今年の最大の目的は、「昨年の100km歩行でお世話になった皆様への恩返しの代わりに、今年のチャレンジャーの皆様に対して精一杯のサポートを行う事」でした。
 サポートするとは言ったものの、何を準備したら良いのかわからず、とりあえず昨年と同様に心と体と物の準備を行う事にしました。
 まず、3月に倉敷ツーデーマーチ(40km)に参加。自分としては精一杯の力で歩きましたが、結果は昨年の100km歩行の40kmの通過タイムよりはるかに遅く、疲労感もかなりのものでした。昨年とは明らかに異なるモチベーション、やはり自分が歩く訳ではないので、心のどこかに慢心があったのかもしれません。その後、何度か合同練習会に参加し、9期生の皆様が頑張っている姿を目にし、やがて、モチベーションが上がっていきました。どうにか心・体・物の準備を万全に行い本番当日を迎えました。

 私は当初待機役という形でしたが、50km地点の伊里漁協の手前から、一人のチャレンジャーを伴歩する事になりました。この時のチャレンジャーは体調を崩しており、ふらふらと歩くのもままならない状況でした。声をかけられる状況ではなく、伴歩と言っても、ただ後ろを無言で付いて行くだけでした。正直、私はリタイヤするのは時間の問題と感じていました。
 伊里中のローソンまでどうにか辿りつきましたが、この時は寒さに震え、極限の状況だったと思います。食べ物を口にする事はおろか、話すのもつらそうな状況でした。そんなチャレンジャーの状況が変わったのは、閑谷学校までの坂道あたりだったかと思います。伊里中で飲んだ頭痛薬が効いてきたのか、歩き方が幾分か力強くなり、チャレンジャーのゴールを目指す気持ちが伝わってくる様になりました。本当にチャレンジャーの精神力は凄かったです。精一杯足を前に進める姿に、このチャレンジャーには必ず後楽園まで歩いてもらいたい!そんな気持ちが沸々と湧いてきました。
 とはいってもリバーサイドに到着したのが3時過ぎ、82km地点のJA瀬戸支所では6時を回っていました。ここまでは、私が前を歩き、後ろをどうにかついて来て頂きましたが、私だけでは力不足なので、応援をお願いし、82.5km地点からは吉田さんが後方から、押し上げて頂く形でサポートして頂きました。その後、浜本さんも加わり、3人での心強いサポートとなりました。
 事前に用意していた2.5kmごとの目標物を参考にし、その間のラップタイムを30分と決め、ゴールまで2.5km刻みで時間を計り、都度、皆で確認しながら歩きました。途中逢沢代議士の伴歩を終えたばかりの高梨さん、さらには難波さんも合流して頂き、万全の体制でのサポートとなりました。最後は多くの方々が取り囲み、声を掛け合いながら、ぎりぎりの状態でしたが、無事時間内に後楽園にたどり着く事が出来ました。
 本当にチャレンジャーの精神力は素晴らしかったです。私自身、チャレンジャーの頑張っている姿に影響されてか、約50kmに及ぶ伴歩でも、全く疲れませんでした。(しかし、チャレンジャーがゴールした後、疲労感がどっと押し寄せ、帰路、車の運転では2回の休憩を取り、やっと倉敷の自宅にたどり着いた程でした。)

 昨年とは全く異なる立場で臨まして頂いた100km歩行でしたが、昨年と同様、貴重な経験をさせて頂きました。そして今回も「限界は存在しない!」という事を改めて、チャレンジャーから学ばして頂きました。

 今回もこの様な貴重な経験を与えて頂き、チャレンジャーの皆様、サポート隊、応援団の皆様、西原幹事、小山事務局長、本当に有難う御座いました。

 岡山政経塾「100km歩行」来年はどんな学びが得られるのか、今から楽しみです。