2010年 100km Walk

 
◆多田 英起(岡山政経塾 8期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「逃げない、止まらない、諦めない、24時間100km歩行」




 2010年5月2日朝、昨年の100km歩行時に着用したピンクのTシャツに袖を通した。今年の100km歩行では、8期生の三島さんの伴歩をさせて頂くことになった。伴歩の為にそのTシャツに袖を通したのではなく、同期の三島さんと必ず完歩(感歩)するという熱い思いからだった。今回の100km歩行は、昨年チャレンジャーとして気付いた事や学んだ事の再確認と、昨年感じたサポーターの皆様への感謝の気持ちを自分なりに最大限表現することをテーマとして参加させて頂いた。
 
 私はサポート隊として、大富三叉路でのチェックポイントを任された。チェックポイントの通過は気温が高くなる13時から14時という時間帯だったので、チャレンジャーの体調を心配しながらも、「良いペース、大丈夫」とお声掛けさせて頂いた。大富三叉路は20km地点ということもあり、まだまだ元気なチャレンジャーの姿を拝見出来て一安心した。特に大きな問題もなく、無事に役割を1つこなすことが出来たことでもう一安心した。

 私の思いは、三島さんと必ず完歩(感歩)すること。伴歩者として自分に何が出来るだろう。何を伝えられるだろう。「必ず完歩する!!」という三島さんの思いに応えるサポートは一体どのようなものなのだろうか。自問自答を繰り返した。私は三島さんの代わりに歩くことは出来ない。三島さんの足で一歩、一歩、歩いていくしかない。自分に出来ること、それは、心が折れそうに成った時にプラスの言葉を浴びせ続けることだ。決して否定的なことは言わない。そう心に決めた。8期生の津村さんとは、備前体育館から10km交代で伴歩を行った。最初は、明るく会話をしていた三島さんも後半になるにつれて言葉が少なくなっていく。心が折れそうになった時もあっただろう。昨年の自分を振り返ってもそうだった。足が動かない。やめたい。心が折れてしまいそう。そんな時いつも私を奮い立たせてくれたのは、サポーターの皆様からの励ましのお言葉だった。
 
 2010年5月3日9時16分、私は、三島さんを中央にして、津村さんと3人でゴールすると言う歓喜を味わった。本当に良かった。熱いものがこみ上げた。三島さんは、昨年完歩出来なかった悔しさから、今回の100kmに対する思いを強く持ち、また、人一倍準備をしてきた。昨年の自分に打ち勝った瞬間である。人生失敗することもたくさんある。出来ないこともたくさんある。でも失敗から逃げていても成長はない。失敗した時、そこから何を学び次への行動に移すことの重要性を教えて頂いた。夢はや目標は、諦めなければ必ず達成する。三島さんと完歩(感歩)出来て本当に良かった。もし、これから私が何かを諦めそうになった時はこの100km歩行、2010年5月に立ち返りたい。