2010年 100km Walk

 
◆吉田 龍一(岡山政経塾 8期生)

岡山政経塾100km歩行レポート
「サポーターとしての100km歩行を終えて」




昨年は現役塾生として100km歩行にチャレンジし、ゴール後はサポーターの皆様への感謝の気持ちで満たされました。今年はサポーターとして、昨年いただいたサポートの恩返しをするつもりで、チャレンジャーを自分のできる限りのサポートで後押しすることを今年の課題として参加しました。それと同時に、前半はフリーの役割をいただきましたので、身体の異常症状が出てきているチャレンジャーがいれば早く発見して処置できるようにチャレンジャー全員の様子を細かく観察することからサポートを始めました。

万が一のことがあるとすれば、脱水・熱中症による不整脈です。日中の体感温度は予測したよりも遥かに高く、元来心配性の私は、チャレンジャーの中に脱水症状を呈してくる人がでるのではないかと懸念していましたが、幸い杞憂に終わりました。皆さんしっかりと脱水対策を施された成果でした。来年からのチャレンジャーの方もしっかり水分を補給したり体にかけたりしながら脱水予防に努めてください。

日没を迎えリバーサイドに移動。20時〜3時頃まではチェックポイント係としてチャレンジャーの到着を待ちました。前半元気だったチャレンジャーもさすがに70kmまで来ると疲労が全身から滲み出ています。極寒のリバーサイドに来るチャレンジャー達を迎え、そして事故を起こさず無事後楽園に到着できるように祈りながら声をかけて見送りました。

日の出を迎えて後楽園でサポート隊長から外部から参加された栗原さんの伴歩を命じられ、東平島付近まで戻って伴歩開始。この時点で6時45分。残り20km弱を3時間で歩ききらなければなりません。しかしチャレンジャーは疲労困憊で声を出すこともできません。ペースもなかなか上がらないため、ぎりぎり後楽園に到着できるように一緒に伴歩した釆女さんが綿密な計算をして下さり、2.5km毎に目標地点と目標到着時間を定めて何とか歩行ペースを保ちました。栗原さんには厳しい言葉もかけましたが、去年のゴールした時に感じた心地よさを味わってもらいたい、そしてみんなで今年の100km歩行の最後のゴールを良い形で終わらせたい一心で伴歩しました。そして9時50分台に無事ゴール!!!!一緒に伴歩して下さった釆女さん、難波さん、濱本さん、高梨さんありがとうございました。栗原さん、再チャレンジでの100km歩行達成おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。

前半は全員の様子を確認するために先頭から最後尾までを何度も往復し、中盤はチェックポイントでチャレンジャーを迎え、最後は伴歩までさせていただいて、サポーターを満喫した100km歩行でした。私は去年は歩いたのではなく、歩かせてもらっていたことをつくづく実感しました。ある日突然チャレンジャー仲間もサポーターもなしでたった一人で後楽園から歩きはじめたチャレンジャーがいたとしても100km歩ききれる人なんてそうはいないはずです。昨年事務局長から教わった言葉の中に、「仲間をつくる」という言葉がありました。何かを達成するには志を同じくする仲間をつくらなければならないという当たり前にも思える言葉ですが、「ひとりでも多くのチャレンジャーの完歩」という志をチャレンジャー・サポーターが強く共有しているからこそ、多くの人が完歩できるんだということを実感しました。

来年もこの心地よさを一人でも多くのチャレンジャー・サポーターと共有できるようサポートします。