2011年 100km Walk
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◆金関 拓海(岡山政経塾 一般参加)
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岡山政経塾 100km歩行レポート 2011年5月19日
「100キロ歩行に関わられた皆様へ」
100キロ歩行に関わられた皆様、先日は大変お世話になりました。チャレンジャーの皆様はお疲れ様でした。
練習会では、後半の数回しか出ることができず、とても不安な気持ちで一杯でした。「物の準備・心の準備・体の準備」はしっかりしたつもりでしたが、それでも、やはり不安でした。「絶対に歩きたい」その気持ちが強く、本番前日に友達にメールを送り、「本気で挑戦し、必ず完歩する」と宣言し、自分にプレッシャーをかけました。
最初の10キロは足取りも軽く練習会どおりの歩きができました。しかし3 0キロ地点も通過し備前体育館を目指していたときから足に痛みがでてきました。どれだけ歩いても景色が変わらず、辛かったです。なんとか備前体育館に到着し、やっと100キロ歩行のきつさがわかってきました。休憩をとり、テーピングをしてもらい、またスタートしました。そこで一緒になった佐藤さんと歩いていると、話をして気がまぎれて、少し楽になりました。しかしだんだんペースがおちてきてどれだけ歩いても進んでいる気がせず、くじけましたがなんとか伊里魚協まで到着し、閑谷目指して佐藤さんとまた歩きだしました。
ずっと気になっていた閑谷を前に、ふもとのローソンで長めの休憩をし、パワーがでる聞いた柑橘系の飲み物をゆっくりのんで閑谷を目指しました。やはり、話をしながら行くと足の痛みをあまり感じず楽な気分で歩けました。やっと閑谷の炊き出しに到着し、休憩する佐藤さんの靴下を脱いだ足を見て驚きました。足から血がでて、大きな水ぶくれがあり小指の爪が剥がれていました。自分は弱音を吐きながら歩いていたのに佐藤さんは何も足のことは言わず、普通に歩いていた佐藤さんに対し、自分が恥ずかしく思えてきました。そしてまた佐藤さんと歩き始めました。二人で暗い土手沿いを進んでいるとどれだけ歩いても進んでる感じがせず、100キロは無理なんじゃないかと不安になってしまいました。するとだんだん佐藤さんとの距離も広くなっていき、ますます不安になりました。そこで事務局長の言葉を思いだしました。「100キロを楽しめ」「人生のように考えろと」と。そして考えた。もしも100歳生きられるのなら自分はまだ50キロちょっと、まだ半分じゃないか、こんなところでくじけちゃいけない。と思いなんとか70キロ地点まで到着しました。
そこに着いたときにはもう体力も精神面も限界でした。そしてテーピングをしてもらい、おかゆをもらってすこし長い休憩をとり、100キロ、いや100歳目指しました。そこからは想像していなかった足の痛み、精神的のつらさにおそわれました。能登さんや源さんが楽しい話、サポート隊長の伴歩、瀧さんの応援で、励まされましたが、それでもキリンビールの看板のところで、心が完全に折れました。「もう無理だ、リタイアしようか」
そこに難波さんと井上さんが通りかかり、その後ろをついて歩くことにしました。とにかくキリンビールの見えない所へいきたいと・・・。
それからはずっと井上さんに伴歩をしてもらくことになりました。「休憩をさせてください」と言える雰囲気じゃなく、ただついていっていました。とれたて市場についたころにはふらふらでした。そこまで一緒に歩いた難波さんは「ゴールで待ってる」と先にスタートされました。あと10キロ・・・すると井上さんが途中で教えてくださったおまじないを思いだしました。「おかあさんありがとう」と三回言うのです。よく考えると不自由なく17年間そだててくれ、人生を歩ましてくれました。もとはと言えば親への今まで迷惑かけた自分を変えようと思い参加したのだ。そう思うとなんだかパワーがでてきて、なんとしても歩ききろうと思いました。もうすぐ完歩というとき、後楽園の前の最後の階段で、井上さんに「ここまでよくがんばった。最後は一人でゴールに歩いていけ」と言われました。何十キロも伴歩してくれた井上さんの人としての大きさに感動しました。
やっと迎えたゴールでは、今まで感じたことのないくらいとてつもない達成感がありました。友達も来てくれていました。みんなから「おめでとう」といってもらい、とても嬉しかったです。
しかし僕が完歩できたのはみな様のお陰です。伴歩してもらったり励ましてもらったりテーピングをしてもらったり炊き出しをしてもらったり応援してもらったり、そのようなサポートがなければ、絶対歩けませんでした。100キロ歩行に関わられたすべての皆様本当に感謝しています。岡山政経塾の人たちは暖かくとても志高き人ばかりでした。言葉の一つ一つが身にしみました。自分の精神面の弱さや根性のなさが改めてわかりました。そして様々なことを学びました。特に「感謝」です。100キロ歩行に参加して本当によかったと思います。そして。これからの人生に物事をあきらめないこと、最後までがんばること、感謝、協力を忘れないで生きていこうと思います。本当に100キロ歩行に携わられた皆様ありがとうございました。
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