2011年 100km Walk

 
◆渡辺 健太(岡山政経塾 8期生)サポート副隊長

岡山政経塾 100km歩行レポート             2011年5月17日
「舞台の裏側」



◇はじめに
 舞台の裏側では、舞台でスポットライトを浴びる主役を支えるために、多くの人がそれぞれの持ち場で、それぞれの役割を果たしている。舞台の裏側にいる人もまた主役であり、その役割を通じて、やりがいや生きがいを感じているのだ。
 岡山政経塾24時間100km歩行において、チャレンジャーが主役であることはいうまでもないが、サポーターもまた主役であり、サポーターならではのやりがいや学びがある。今年は、同期の波夛サポート隊長の右腕として全力を尽くすことで、多くの学びと感動を得ることができた。 



◇目の前の事実をもとに最終判断をする
 当日までに何度も行われたサポート会議では、いざという時のために隊長の負担を減らしておくこと、連絡体制がスムーズに行われることを中心に議論した。副隊長を中心とした各ポイントとの連絡体制作りは、その中でも特筆すべき有効な事前対策となった。加えて、副隊長(エリア責任者)にエリア内の判断権限を持っていただいたことで、迅速な対応がとられたケースも多くあった。
 補佐役の立場として、波夛隊長が判断をしやすくするために、過度な情報が入ってこないようにと心がけたことが功を奏した。あらゆる事態は想定し、シミュレーションは行うが、当日は、冷静に目の前の事実をもとに最終判断をするということが重要である。



◇組織のカラー。強みを活かし、弱みをカバーし合う
 当日を迎えるまでは、毎年サポートをしているのにもかかわらず、なぜ毎年時間をかけてサポート会議を行うのか、なぜ仕組み化されていないのかと疑問に思っていた。しかし、波夛隊長を筆頭とした今年のサポート隊は、昨年までとは違った雰囲気があった。全く同じ人は存在しないように、全く同じチームも作れない。チャレンジャーを無事に完歩させることの目的のもと、組織の顔ぶれを見て、強みを活かし、弱みを補いあえば力は十分に発揮できる。過去に学び、未来に活かす。加えて、今目の前にいる人を大切にする。これが波夛隊長から学んだ一番の学びである。波夛隊長、副隊長の皆さんと一緒で本当に良かった。このメンバーならではのサポートだったと思う。
今までの歴代サポート隊長、副隊長の方々もそれぞれのカラーを活かし、チャレンジャーを支えてこられたのである。改めて自分が歩いた年のことを思い返して感謝の気持ちが溢れてきた。人は人の立場になって考えているつもりでも、やはり理解できていないことが多い。実際に同じような立場になっても、100%重ね合わせることはできない。それでも人の立場になって考えようとする人でありたい。感謝の気持ち、思いやりの気持ちを大切にする人でありたい。



◇最後に
 最後は、チャレンジャーにスポットライトを戻したい。歩かれたすべての方に、それぞれのドラマがあり、感動があった。特に3.11支援プロジェクト@岡山で共に仙台に行った藤井美子さん、金関さん(ご子息の拓海君)の完歩には大きな感動をもらった。人の絆は強い、人は変われる。ということを教えてもらった。
波夛隊長と、隊長号ドライバー藤原さんとの3人で見た、隊長号から見える景色は最高だった。各期生の絆にも心を打たれた。チャレンジャーの皆さんに大きな拍手を送るとともに、多くの学びをいただいたことに心から感謝したい。チャレンジャー、サポーターの皆さま、小山事務局長、西原幹事をはじめ関連するすべての皆さんに感謝の気持ちを込めて。