2011年 100km Walk

 
◆柳井  弘(岡山政経塾 1期生)

岡山政経塾 100km歩行レポート             2011年5月19日
「ついに10期生!9回目の100キロ」




毎年恒例の100キロ歩行。今年はどんなドラマがあるのだろうかと期待してしまう。もう9年間100キロ歩行とかかわっている。2回の100キロ歩行と7回のサポート。

この機会に、100キロ歩行のコース誕生の話を伝えておこう。
100キロ歩行コースの素を作成したのは一期生の洲崎である。

小山事務局長「おい!洲崎、100キロのコース考えてくれ!」
の問いかけに洲崎は断る理由を人生最高に考えていたらしい。
そこで私に連絡が来た。
洲崎「小山さんがこんな無茶苦茶を振ってこられました。香川県出身の私に!!」
私はその100キロ歩行当日、友人の結婚式のため参加できない事が決まっていたので、全く無責任に
柳井「まあ、がんばって。(ワシは参加せんから関係ねーし!)」
と投げ捨てた。
翌日また連絡があり、
洲崎「早くしないと間に合わないんですけど」
柳井「知らんがな!」
といいつつ、
「後楽園出発でグルッと回って帰ってきたら?後楽園なら、ワシ、家近いし。」
とまた無責任に言い放ってみた。すると
洲崎「後楽園出発にしたら柳井さん参加しますよねぇ。」
との問いかけに、私は沈黙を守ったのだった。

2日後、
洲崎「コースできました。これから小山さんのところへ行ってきます。もちろん後楽園出発です。」

これが100キロコース誕生の序章である。

最初このコースを車で回ると90キロ少々だった。100キロに満たない。
洲崎「小山さん、90キロ余りなんですがどうでしょう。」
小山事務局長「100キロ以下なんてありえないだろう。」
ちょっと変更すると今度は110キロ。
そんな、100キロちょうどなんて!と言いながら、事務局で戦いながら、何回かの変更を加えた。ここまでに多分10回ほど試走している。最後は自家用車3台連なって走行距離を測定。3台とも100キロと少し超えた事を確認し、やっと完成を迎えた。

今度は道中のチェックポイントやトイレ、休憩場所の確認。
これがまたヒドい。5時間もあれば帰ってこられると思っていたが、寄り道をしながらコースを一周する所要時間は12時間を越えた。一期生の北川がサポート責任者だったので彼女が仲間たち共に車酔いと戦いながら何度も回っていた。初代サポート隊長の北川さん、あの時は疲れ様でした。

予断だが、第1回目のサポーターは事務局と2期生数名に加え政経塾関係者の友人や知人で行われた。本当に改めて感謝を申し上げたい。
こんな感じで、100キロ歩行のコースは完成した。この9年の間、安全性を配慮し若干の修正は行われたがほぼ変わらずのコースである。

あれから9回、今年はついに参加した政経塾生全員完歩という偉業達成。本当に凄い。
(第1回目は13名の参加で4名しか完歩できなかった)
確かに全員完歩には驚いたが、それよりも、参加者とサポーターの信頼関係と一体感には更に感動させられた。スター地点での円陣。それぞれのチェックポイントでの連帯感。ゴール地点でのテンション。(9期生全員でのゴールは最高!!)
全体を俯瞰してみて私はなぜか「美しい」と感じてしまった。9年の月日は様々な成長をプレゼントしてくれたのではないか。今年が今までで一番内容のある、気持ちの良い100キロ歩行だったかもしれない。

100キロを歩いた皆様、サポートを頑張った皆様、最高でした。

来年は記念すべき第10回100キロ歩行。
今まで100キロ歩行に関わったすべての皆様に感謝の気持ちを込め、関わったすべての卒塾生に集つまっていただけたら。

そんな想いを持っている。

                                        以上