2011年 100km Walk
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◆金関 圭子(岡山政経塾 4期生)
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岡山政経塾 100km歩行レポート 2011年5月19日
「17歳のいとしき君へ」
私自身の完歩から5年が経過した。当時ゴールのテープを持って迎えてくれた君が今度は挑戦者となった。
100キロを人生にたとえるお話を聞きながら、私はまさに君の生きてきた17年と重なった。
20〜30キロ、軽快な足取りで歩みを始めて明るい笑顔で楽しませてくれた。先の不安など微塵も感じなかった。
40〜50キロ、足の痛みと闘いながら歩く姿に、その痛みだけ代わってやれたら・・・と切なかった。君の歩みを祈るように近くで、遠くで見ていた。
60〜80キロ、私の記録をとっくに超えた君もとうとう想定外の自分の壁につきあたった。道に蹲って号泣した。数々の暴言を吐きまくった。でも君は必ず乗り越えるだろう。揺るぎない確信があった。なぜなら君は私と同じDNAを持っていること、何よりここは岡山政経塾の仲間が集う場所であること。
90キロ、意識朦朧とした姿に胸が張り割けそうだった。しかし君はたくさんの愛に包まれていた。私のできることは君の決意を「見守る」ことと「待つ」ことだけだった。
ゴール、多くの絆に支えられ、颯爽と君は自分自身の足で立ちあがり、ここに返ってきた。たどたどしい歩みを始めた無垢な笑顔の君ではなく、一人の男としての自信と誇に満ちあふれた笑顔であった。
全ての皆さまへ
彼に今必要であった最高の贈り物をくださったことを、心から感謝します。
17歳のいとしき君へ
だけど、忘れないでください。辛い時、悲しい時、泣きたいとき、必ず母は君の傍にいます。君がどんな情けない姿であろうとも、ずっとそこにいます。たとえ命がなくなろうとも魂になって君と君の愛する人の幸せを祈り続けます。
さあ、顔をあげて、まっすぐ前をみて、自信をもって、君の道を行きなさい。
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