2011年 100km Walk

 
◆吉田 龍一(岡山政経塾 8期生) チームドクター

岡山政経塾 100km歩行レポート             2011年5月19日
「AEDを準備して臨んだ24時間100km歩行」



一昨年は現役塾生として100km歩行に参加させていただき、昨年は始めてのサポーターを務めさせていただき、今年は3回目の100km歩行となりました。昨年は医師としての立場から、『体調が悪いチャレンジャーがいないか』、『脱水症状に陥って意識が朦朧としているチャレンジャーがいないか』等に留意しながらサポートを行いました。チャレンジャーが訴える医学的な症状はほとんどが足の痛みであり、これまでも先輩OBの方々の努力で安全に運営されてきた岡山政経塾の24時間100km歩行ですが、交通事故以外でチャレンジヤーに万が一のことが起こるとしたら、日中猛暑の中、数十km歩行することで自分の知らない間に脱水が進み、いわゆる日射病のような状態になった場合であると感じました。

これまで9年間サポーターもチャレンジャーも万全の準備をして成功させてきたこの素晴らしい100km歩行をこれからも継続していくためにも、万が一の時の対策はしてもしすぎることはないはずです。サポート隊長の波多さんに事前に相談させていただき、今年は新たな取り組みとして、準備段階でAED(自動対外式除細動器械)を確保することとしました。AEDの貸し出しは、日本赤十字社の岡山県支部に問い合わせたところ、快く承諾してくださり、必要書類を提出しAEDを2台確保しました。

当日は運よく日中は曇り空で、チャレンジャーは皆さん健脚で安心してチャレンジャーのサポートをさせていただきました。もちろんAEDの出番はなく、10期生は全員完歩されました。10期生の皆さんおめでとうございます!

今年は東日本大震災が起き様々な組織で危機管理が問われています。次の巨大津波は1000年後かもしれませんが、1000年に一度の津波でも、その被害を最小限に押さえ込む努力を積み重ね、伝えていくことが今を生きる私たちに課せられた課題であり使命でもあります。例えが適切でなかったかもしれませんが、この素晴らしい100km歩行をこれから未来に向けて発展させていくためにも、まず使用することはないでしょうがAEDは必要な準備のひとつとして引き継いでいっても良いのかなと感じています。