2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆上田 勝義(岡山政経塾 七期生)
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『自衛隊体験入隊参加報告』
日本原駐屯地を訪れるのは2回目でした。約20年前に消防団の消防操法訓練大会で練習会場として急遽お願いしたにもかかわらず快くお引き受けいただいたことを思い出しました。
さて、この度の自衛隊体験入隊につきましては、自分自身のなかで、目的意識が希薄ではなかったか、ということが反省点です。
『日本の安全保障・危機管理の現場と団体生活の過ごし方や規律の体験』が今回の自衛隊体験入隊の目的でした。
・入隊式で三つの課題をいただきました。
@ 時間厳守 ・・・時間は作り出すもの
A チームでの協力・・・組織内での個人と全体の関係
B リーダーシップ・・・リーダーとしての立場、リーダーの下での立場
@、A、Bの課題について訓練を受け、あらためて自分自身の日頃の行動を検証し、生かさなければならないと決意しました。
@ 何事も5分前にスタンバイする。(時間的な余裕をもつ)
A 全体責任だという認識、チーム力の強化。
B リーダーとしての的確な判断力を養う。
・PKO活動へ行かれた池田副長のお話では、
@ 最後まであきらめるな
A 人生は感激だ
B これからは英語だ
最前線に行かれた自衛官のお話は、日頃国際情勢での危機感をもたない自分自身が恥ずかしいというか、やはり活字や映像でしか感じることの出来ない現状で、いかに危機感を醸成しながら、国際社会と向き合っていることができるか、課題が多いことを認識いたしました。
「誇り高き自衛官の心得」
挑戦 挑め!果敢に
誠実 貫け!誠を
献身 尽せ!一途に
自衛官という文字を岡山政経塾とか塾生の名前に替えてもそのまま使えます。この気概をもって研鑚を積み、未来志向で頑張っていかなければという強い気持ちを持つことができました。
テントの設営時に
「皆さんも税金を払われていると思いますが、私も税金を払っています。ここにあるものはすべて税金でまかなわれているので、物を無くさないようにしてください」という注意を受けました。
自衛隊を理解するうえで、印象に残る場面でした。自衛官も住民だということ。近時、官僚や公団による不適切な公金支出が問題になるなか、現場との格差を感じました。
また「入隊時には国についての思いがなかったが、入隊し訓練を重ねていくなか、国を守るんだという気概が生まれてきました」、と眼光鋭く話された若い教官の言葉が印象的でした。
安心、安全なまちづくりが求められる時代ですが、お金をかけないで実現することが困難な状況です。国際社会の中で孤立することなく、応分の責任分担を担い、国際社会で認められる日本になるような外交力を示してほしいと思います。
最後に中隊長からのことば(岡山政経塾から学んだこととして)
『志合えば 胡越も昆弟たり』
自衛体内での体力検定は7級 191点 不合格でした。
体力的には100キロ歩行から1ヶ月ということでなんとかなりました。
しかし、心、物ともに準備不足でした。準備をしていただいた皆さんには申し訳ありませんでした。
心身ともに鍛え直さなければならないと認識いたしました。今後の人生の糧として体験入隊を活かしたいと思います。
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