2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆小河原 房恵(岡山政経塾 七期生)
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『入隊したいな(?)、自衛隊』
「不思議な感覚」
人は、人生で何度、運命を感じるであろうか。人は人生で何度、真剣に悩むであろうか。今回の自衛隊の体験を通じて、自分の中の異変に気づきました。それは、言葉では表すことのできない、頭から離れない何か不思議な感覚でした。
「自衛隊体験で得たもの」
時間厳守と仲間意識。かつて四年間大学で部活をしていた時のキーワードが、今回の自衛隊体験でも言われました。心地よく「集合O分前」という言葉が体に溶け込む感覚、誰もが文句を言わずチームの中での自分の役割を考えて行動する感覚、自分に厳しく相手を思いやる気持ち、声に出してコミュニケーションをとる積極性、これらすべてが鈍った私の精神を刺激しました。「これだ!」この緊張と興奮と達成感が今の生活に足りなかったのだと、改めて自衛隊体験の心地よさを感じました。
「日本の国旗を背負うとは」
隊員の方の挨拶の言葉が印象的でした。「日の丸を背負って・・」という言葉です。この言葉を聞いた時、やはり自衛隊とは日本の平和を守るために働いているのだと思い知らされました。日本は内戦もなく、戦争に巻き込まれることもなく、平和な国です。ですので、日本の外でクーデターやテロ事件が起きても、身に迫る危機を感じないのは私だけでしょうか。自衛隊が日本の国を守る部隊であることを忘れてはなりません。命に代えて日本を守ることがいかに名誉なことであり、いかに重いことであるか。そして、そんな方々に守られている日本と日本国民はどれだけ幸せなことなのか。この「日の丸を背負う」という言葉にはたくさんの意味が含まれており考えさせられました。
「自衛隊vs憲法第9条」
自衛隊と日本国憲法第9条は切っても切れない関係だと思っております。自衛隊は違憲か合憲かという問いに対し、長年にわたり議論されてはいるものの決着がついていない曖昧な状況が続いています。私自身、違憲であるという論証の方に説得性をより感じる一方、憲法の成り立ちや、現在の社会的状況を鑑みると、単純に違憲であるとも言えない、なんとも中途半端な意見の持ち主でした。今回、学問的な枠を超え、自衛隊体験という経験を得て、日本の国のためにこんなに日々努力して下さっている隊員の方がいらっしゃり、災害発生時や他の国のために働いている隊員の方がいらっしゃり、これを学問的にただ単に合憲か違憲かを処理することがいかに非合理的かを感じました。(自分の中で納得する答えは見つけることができませんでしたことをご了承下さい。)
「最後に・・・」
1泊2日間、本当に充実した自衛隊体験を経験することができました。体験から1週間ほど経ちましたが、今の私の心の中には自衛隊精神にのっとって動いている新しい自分がいます。もう少し若ければ、自衛隊に入隊していたのでは・・・と思うぐらいの感動に溢れた経験ができました。今回の経験は、これからの人生の規律に役立てたいです。ありがとうございました。
2008年6月24日
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