2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆西村 公一(岡山政経塾 七期生)
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『自衛隊体験入隊レポート』
今回の自衛隊体験入隊を通じて、第一に感じたことは、淡々と、真っ直ぐに努力することの大切さでした。
手を抜けば、すべて、自分に跳ね返ってきます。
苦しさから逃げれば、すべては、終わってしまいます。
どこまでも、自分に正直に、最後まで諦めないで、淡々と取り組む姿勢は本当に美しい。
第二に感じたことは、人と人との結びつき、語り合いの大切さでした。
自衛隊では、一人では、何もできません。
すべてが、集団行動で、自分勝手な行動は、一切、できません。
志を同じくする人間が集い、語り合いながら、協調を保ちながら任務を完遂していく大切さ。
日々の生活の中で、ついつい、見失いがちなことでした。
第三に、陸上自衛隊日本原駐屯地の自衛官の目は、とても美しい目をしていました。
訓練では、厳しい自衛官も、普段はとても温和で、笑顔がとても優しく、慈愛に満ちた方々ばかりでした。
危険を顧みず、身をもって、国家の防衛という責務の完遂に取り組まれた結果なのでしょうか?
お会いした自衛官は、己に誠実、他人に献身的な方々ばかりでした。
別世界に来たような錯覚さえ覚えました。
戦車試乗の際にお世話になった、戦車の運転手は、少年の面影が残る、ぽっちゃり太った、私の子供の年齢くらいの、可愛い自衛官でした。
戦争が起これば、この自衛官も危険地帯に派遣されてしまうかもしれません。
日本がいつまでも、幸せであって欲しいと、しみじみ思いました。
自衛官の方々には、愛する妻子のため、わが子を思う御両親のために、決して傷ついてもらいたくありません。
我が祖国日本を愛し、身をもって日本を守る自衛官の姿は、非常に美しい、しかし、わが祖国日本は、決して、これらの自衛官に傷をつけてはいけない。
ましてや、命を奪うようなことをしてはいけない。
国を大切に思い行動する者を、見殺しにする日本であってはならない。
有事の際にも、自衛官の生命を守るべく、あらゆる手段を尽くし、知恵を絞り切る日本であってもらいたい。
国は自衛官に献身であることを求める前に、自衛官の命をどのように考えているのだろうか?
ましてや、第一線で国防の任に当たる自衛官の命を・・・
自衛隊体験入隊を通じて、私が最も深く考えたことでした。
最後に、志を同じくする岡山政経塾生の連帯感は、先の24時間100キロ歩行、今回の自衛隊体験入隊を通じて、より一層、強固なものになったと思います。
同じ飯を食い、同じテントで眠り、午前3時にたたき起こされ、延々と歩行訓練をした同志は、かけがえのない財産です。
今後も自衛隊体験入隊が継続して実施されることを祈りつつ、私のレポートといたします。
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