2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆林部 貴亮(岡山政経塾 七期生)
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岡山政経塾
『自衛隊体験入隊レポート(2008/06/14〜15)』
まず、今回の機会を与えていただいた、第13特科隊第2中隊の皆様、日本原駐屯地の皆様、政経塾事務局の皆様、例会担当の方々、本当にありがとうございました。
T.5分前行動の本当の意味
小学生から社会人、誰でも言われたことがある言葉である「5分前行動」、この本当の意味が分かったことが一番大きな収穫でした。2日間に渡り、体験入隊のルールである「時間厳守・チームでの協力・リーダーシップ」を遵守することで、これまでは「時間をまもることでしょ…」と軽く捉えていた「5分前行動」が、
@個人においては、「今後起こるべきことを察知したうえで、次に向けて行動する」
A自分の所属するチームにおいては、「チーム全員の状況を把握することも準備である」
B@Aを満たした上で、「全体を助けることができるよう準備しておく」
この3点を満たすことであると感じました。
これは仕事・家庭など人生全てに当てはまることであり、今回の経験を糧にし、「“新”5分前行動」で今後は過ごしていきたいと思いました。
U.百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず
@「統制」と「掌握」って?
「統制」と「掌握」、言葉だけを聞けば悪い印象を受ける人もいると思います。私も体験入隊前なら「いかにも軍隊的な言葉であり、上意下達で自主性が無い」と感じていたでしょうし、実際の教練の冒頭でも違和感を覚え、やりすぎではないかという疑問を持ちました。
しかし、教練を積むにつれて、実際の現場(災害支援・危険な任務)の中では、「統制」が取れておらず、指揮官が「掌握」できていない場合は、日頃の訓練で鍛えた強さが発揮されにくいことを実感しました。そして、そうならないための「統制」と「掌握」だったと理解しました。まさに「挑戦」「誠実」「献身」を実現するための「統制」「掌握」だったのです。
A自衛官は格好いい!
今回の体験入隊で「自衛官=格好よくて普通の人」と感じた方が多かったのではないでしょうか。私は、「(これが最も強烈でしたが…)肉体的強さ」、「(入隊したばかりの新人自衛官から中隊長まで徹底されていた)礼儀正しさ・凛々しさ」、「(国・国民を想う)心意気」が格好よく、羨ましいさえと感じました。そして、その「格好よさ」に加え、実際に自衛官の方と話し合って「普通の人(愛妻家・恐妻家? だったり、普通の女の子だったり…)」の側面も見えたこと、両方共に驚きでした。
この二つはあくまでも一例ですが、「ぶつくさ言う前に実体験する」ことの大切さ(まさに「百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず」)、そして「相手と語り合うこと」の大切さを実感できた二日間でした。
おりしも体験入隊初日に、私が大学時代まで過ごした故郷の東北地方で大地震が起こりました。その後のニュースで自衛隊員の復興作業の姿を見るたびに、再度このことを実感しました。今回の体験がなかったら、ニュース映像を見て感じた気持ちは異なっていたと思います。
V.反省点
@誰のもの?
大切な備品である懐中電灯を背嚢のポケットに置き忘れてしまったことが大きな反省です。自衛隊では、備品一つ一つが国民のものであるという意識が徹底されており、その管理の重要性を指導いただいたのに、ちょっとした不注意でご迷惑をおかけしたことを後悔しています。
A相手を知らずして…
先方には「岡山政経塾」のことを知っていただいた上で、体験入隊スケジュールを組んでいただいたにも関わらず、私たちが「自衛隊」についての知識が不足していたことも反省点です。「日本原駐屯地」のことや時事ニュースとして伝えられている「PKO」「災害派遣」、その実態について知ることで得られるものは変わったはずです。
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「愛しています、我が日本」
これは誰でも心の奥底には持っているはず
それを自分なりにどう実行していくか
考えて続けたいと思います
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