2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆藤井 勲(岡山政経塾 七期生)
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『自衛隊体験入隊について』
−日本の安全保障・危機管理の現場と団体生活の過ごし方や規律を体験−
感動する人物に出会えた入隊でした。
ゆるぎない使命、途切れることのない情熱。そして礼を尽くした言動。
今回、2日間、お世話になった教官である田住3等陸佐。
私たちの申し入れを快く受け入れていただき、岡山政経塾のホームページを事前に確認し、理念・活動内容を理解され、その上での体験入隊の体験項目を検討されたことを聞き、感動しました。
田住教官の所見で教官から逆に勉強になったと話が始まりました。
政経塾の皆さんには「志」がある。「語り合い」がある。相手が何を考えているのか?自分は何をいいたいのか?ちゃんと意思を表示されていると。
教官こそ常に「学び」の姿勢を持っている方だと、尊敬しました。
体験入隊にあたって田住教官が私たちに指示したことが2つありました。
この2日間は「情熱」を忘れず前向きに目的(使命)にチャレンジし、参加者全員「協調」して助け合いながら訓練するよう指示がありました。
当然伝えようとするところは理解しましたが、ただ、それは仲良しクラブの決り文句としてで、この2日間の自衛隊の訓練を通して教官の真意とでも言うのか、私なりに分かったことは、「情熱」、「協調」がないと自衛隊は存続しないのかなと思いました。
また所見で田住教官から自衛官の心得として「挑戦」「誠実」と「献身」の3つの話があり、「挑戦」と「誠実」は自衛官自らが自らに対して心得ることで、「献身」は自衛官が国民に対して心得ることだと説明がありました。
改めて入隊体験の締めくくりで、田住教官から岡山政経塾の皆さんも政経塾、それぞれの職場を通して地域、家族、友達、日本に対して何ができるか考えていただき、やるべきことを「献身」的に実行していただきたいというお願いがありました。
この入隊体験を通して「協調」をもってみんなと力をあわせ、目的はいろいろと変わっていく中でも「献身」的に決めたことをやり通すことの大切さを学びました。
そして日ごろの言動において礼節を忘れないことも学びました。
2班を直接指導していただいた南條助教、岸本助手そして厳しく楽しく指導していただいた高田先任助教、本当にありがとうございました。
付録として私なりの今後自衛隊体験入隊される場合の留意事項を書き留めておきます。
ご参考にしてください。
体験備忘録
1. 本体験はすべてサプライズであり、体験内容の事前連絡は期待しないこと。
2. デジタル時計を持っていくこと。
3. ジャージ(長ズボン)をもっていくこと。
4. きびきび動くこと。とにかくきびきびと。
5. すすんでリーダーになること。
6. すすんでリーダーに報告すること。
7. 100km歩行と同じ気持ちで事前体調精神管理をすること。
8. 腕立て、腹筋、3km走があること。
9. 朝早く(3時)起こされること。
10. 教官、先任助教、助教、助手が厳しく指導してくれること。
11. 意外に携帯食はおいしいが、塩辛い。
12. 食事訓練は楽しい。
13. 懇親会はもっと楽しい。
14. 「統制」を遵守すること。
15. 教練はしっかりとまじめにすること。
16. 君が代は大声で歌うこと。
17. 入浴時間は5分。
18. 自由時間は自分がつくる。(作業を早く終わればその分自由な時間ができる。)
以上
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