2008年6月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会
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◆藤井 貴之(岡山政経塾 七期生)
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『二日間を日本原駐屯地で過ごして』
私は6月14、15日に自衛隊の日本原駐屯地にて、生活体験を行った。その二日間に感じたこと、学んだことをまとめる。
まず一番痛感させられたことは体力不足である。私はこれで本当に来年100キロ完歩することができるのか。否。今回のことで自分の意識改革をすることは必須と気づけたことは大きな収穫である。
3000メートル走。私は高校の時分毎日部活で3000メートル走っていた。はじめに3000メートルと聞いたときには正直軽いと思った。しかし、その考えは2周目に入った時点で打ち消されたのだった。走るということがこんなにしんどいことか。3000とはこんなに長いものか。やはり4年のブランクは長い。高校3年間、毎日積み重ねるということは難く、その積み重ねたものを崩壊させ、0を超えマイナスに至らすためには4年という時は十分すぎるほどであったようだ。
腕立て伏せ、腹筋についても3000メートル走と全く同じことが言える。
ただ、上述の三つでは岡山政経塾の良いところが見て取れた。それは励ましあうということが非常に活発に行われるというところである。これは100キロ歩行にも同じことが言えると思う。声をかけあう、先に3000メートル走りきったものがまだのものに付いて一緒に走るという。これは本当にすばらしいことであると感じた。自衛隊員の方同士で、こんな団体は始めてだと話されていたのが耳に入り、少し、誇らしい気持ちになった。自分もそのすばらしい団体の一員としてここにいる。と。
他にも、時間厳守、協調の精神、リーダーシップをとることの難しさ。様々なことを学んだ。
しかしこの2日間で得た最大のものは『縁』である。
私は今年の100キロ歩行を体調不良で欠席している。理由をそのことだけに押し付けるつもりはないが、そのせいもあり、今一歩同期生、諸先輩方との距離を縮めることができずにいた。少なくとも私はそう感じていた。
しかし、この体験入隊で1班の班長を務めたこともあり、多くの塾生のかたとの縁を深めることができたと確信している。これは今年一年間、そして来年からはOBとして、岡山政経塾での活動を行っていくうえで素晴らしい財産である。
日本原駐屯地で、岡山世紀塾で、6月14,15日という日に過ごしたあの全てが私のこれからの人生の上での財産なのである。
さて、私は現在岡山大学の教育学部で教育について学んでいる。その立場からの一意見であるが、この自衛隊の体験入隊は高等教育に非常に効果的であるように思う。先にも述べた通り、協調性を育み、リーダーシップ、時間厳守の精神、更には役割分担を行うこと。自分たちで考え、自分たちで行動することを学ぶことができる。
学生にしてみれば、縁ではなく、友情であるが、友情を育むことができる。
特に高校、もしくは大学で入学して間もない時期に経験するとよりいっそう素晴らしい成果が上がりそうである。
昨今、企業の新入社員研修等にはカリキュラムの一貫で組み込まれるということをよく耳にするが、是非高等教育に自衛隊体験入隊を取り入れていただきたい。
最後になりましたが、自衛隊員の方々、例会担当の7期生の方、小山事務局長、山田様をはじめとする、体験入隊に関わってくださったすべての方に心よりの感謝を申し上げまして、私のレポートとさせていただきます。
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