2012年11月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会

 
◆野村 優作(岡山政経塾 十一期生)  2012/11/25

『自衛隊という組織にふれ感じた事・体感した事』




入隊にあたって・・

この度の自衛隊研修に私は大きな期待を抱き参加しました。
自分を磨き、鍛えたいとの思いで岡山政経塾に入塾した私にとって、自衛隊での研修には多くの実りがあるのではないか、また日本という国家を強烈に意識する環境に身をおき、厳しい訓練を行い過ごす人たちの考え方に非常に興味があり、是非いろいろな話を伺ってみたいと感じていました。


入隊

着隊時、敬礼した兵士の方に迎え入れられ、背筋がピンと伸びるような気がしました。
初めて袖を通す迷彩服、自分が自衛隊員になった、少しそんな気がして少し誇らしい気持ちになりました。
基本教練では自衛隊の方々の凛とした身のこなしに見惚れ、特科陣地占領研修などでのしっかりした連携の中で声を掛け合い素早く作業をこなしていく姿には本当に惚れ惚れしました。
それらは厳しい規律、訓練、団結力があって初めて出来る事であり、組織のあり方の一つとして大変勉強になり、会社などで活かせる部分があるのではと思いました。


懇親会

夜の懇親会では自衛隊の方々から、いろいろな話を聞くことができ、大変有意義な時間となりました。日ごろ車越しに見る彼等はどこか冷たく、怖いイメージでしたが、実際はとても話しやすく、人としての温かみを感じ、どこか安心すると同時に、いかに自分がイメージによって人や物・組織を判断している事が多いか痛感し反省しました。知りもせず勝手なイメージだけで判断し間違った結果を招く、大切なのは自分で調べ、現場で出来うる限り体感する事だと改めて再認識できました。
仕事は楽しいですか?いつか戦争になったら行って戦えますか?
ある兵士の方に質問した所「今はやりがいを感じているし、楽しいです。戦いますよ、やはり3.11で変わりましたし、続けていると何か根付いてきます」という返答を頂きました。
この言葉を聞いて、やはり最初から自衛隊の方も立派な兵士だったわけではなく、続けているうちに、努力しているうちに戦えると言えるようになったのだと感じました。私達も社会に出て何も出来ない新人から努力を重ね、人間性を磨き、やがて仕事を楽しいと言える人になってきた、それは職業は違えど同じ志であり、一人ひとりが自分の役割の中で成長を目指し、誇りを持ち、そしてお互いを尊重しながら生きていければ、日本はきっとより良くなっていくと思いました。


精神教育グループ討議

あらかじめ課題を与えられ、グループ内で発表し、討議する。
考えをぶつけ合い、すりあわし、または創造する作業は本当に楽しい時間でした。やはり自分の考えだけでは限界があり、そんな考え方もあるのかと思う事が多く大変勉強になりました。違う機会でもこのような熱い討論が出来たらと感じています。
防衛の観点から日本のこれからを考える、日々ニュースで流れる中国や韓国との領土問題や世界の紛争、これに対して日本はどうしていけば良いか、またこれから起こりうるであろう事に対してどう備えておけばよいか、これをしっかり考えれた事により日々感じる漠然とした不安が漠然ではなく鮮明になり、自分なりの考えを持てるようになりました。
知らないから備えが無いから不安になる、まず知ること、これが本当に大切だと感じました。


終わりに・・

この度の自衛隊研修では普通では体験出来ないような内容が多く、本当に勉強になりました。またこのような素晴らしい研修の準備、運営をして下さった全ての関係者の方々、本当にありがとうございました。