2012年11月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会

 
◆仲達 大樹(岡山政経塾 六期生)

『自衛隊体験入隊レポート〜ちょっとの勇気で大きな学び〜』




□はじめに

 この自衛隊体験入隊にチャレンジすることで、自分自身、何かが変わるのでないかと期待し、参加しました。
 岡山政経塾はいつも自分に変化を与えてくれる存在なのです。



□いざ、着隊

 日本原駐屯地に着き、まず私たちが就寝する為の部屋に通されました。2段ベッドが8台置いてあり、その部屋を5人で使うよう指示されました。
 自衛隊体験入隊の目的の1つに、「団体生活の中で、規律心・協調心を学ぶ」とあります。
その部屋はまさに、規律心・協調心が学べそうな部屋でした。入隊したての私には出所間近な受刑者が収容される部屋のイメージに見えました。
 それぐらい、自衛隊とは厳しく辛い所と思い込んでいたのでしょう。
 そして、用意された戦闘服に着替え、自衛隊体験入隊が始まりました。
 まず、教わったのは基本教練です。移動並びに行動はすべて団体という事です。団体行動の中にも規則があり移動中は、リーダーの掛け声の下、隊全員の動きが揃わなければなりません。
何度も練習を重ねるうちに、隊を指揮するリーダーは、全体を把握し、的確な指示を大きな声で出すことが大切だと気付きました。
 仕事をする上でもとても重要なことだと改めて学ぶことができました。

 次に、精神教練は、あらかじめ与えられた課題(防衛問題)についてグループ別に討議しグループとしてまとまった意見を発表しました。
私 にとって、ほとんど初対面の11期生の皆さんと一つのテーマに沿って、それぞれが考えてきた意見を出し合い、グループとしてまとめていくことがとても新鮮で有意義な時間を過ごす事になりました。
仕事や価値観の違う仲間が集まり、ひとつのテーマに沿って討議することは、岡山政経塾の醍五味です。私は、現役塾生の時に経験した、この感じをもう一度体験出来たことがとても嬉しかったです。

 次に体力測定がおこなわれました。
 内容は、シャトルランと腕立て伏せ・腹筋を2分間の中で何回出来るかを測定します。自分なりに限界に挑戦できたと思います。
 自衛隊隊員はどんなに過酷な環境であっても国家・国民を守るという一貫してぶれない目的があるのは強い精神力と体力が必要不可欠なのだと体験することができました。


□まとめ

 しばらく疎遠になっていた岡山政経塾。その自衛隊体験入隊にOBとして参加することは、とても勇気がいりました。11期生の皆さんとほぼ初対面。そんな中、2日間やっていけるのかと、とても不安でした。
今、自衛隊体験入隊を終えて、心から参加してよかった!!と思います。
 この研修を通して、日本の安全保障・危機管理のリアルな現場を体験し、団体生活の中で規律心・協調心を学ぶことができました。
 そして、暖かく接してくれた11期生の皆さんありがとうございました。
 岡山政経塾の中に新しい仲間ができたことに感謝です。
 私は、この経験を実社会に活かし、日本の国家目的・国家目標について考え続けていこうと思います。


□最後に

 自衛隊の皆様が、離隊申告の直前に表彰式をして下さいました。
 3グループの中、我々野村班が精神教練の部で表彰されました。
 記念品として、日本原駐屯地限定タオルが送られました。
 次に、体力測定の部です。上位3名に記念品を贈られました。
 なんと私は、3位入賞でした。記念品は同じく限定タオルです。
 生れてこのかた、表彰されたことがなかった私が1日に2度も表彰されたのです。もちろん、嬉しくて、家内と両親に報告したのは言うまでもありません。
 (因みに、日本原駐屯地限定タオルを2枚ゲット出来たのは恐らく私だけです。すいません。)

 私は、少しの勇気を出し、自衛隊体験入隊に参加したことで、大きな経験と学びを得ることができました。
 これからも一歩踏み出す勇気を大切に思い、生きて行こうと思います。
 小山事務局長、この様な貴重な経験の場を与えて下さり本当にありがとうございました。