2013年11月 岡山政経塾 体験入隊 特別例会

 
◆栗山 千恵(岡山政経塾 十二期生)   2013/11/21

『自衛隊体験入隊を終えて』




●はじめに

 私は今まで自衛隊をテレビでしかみたことがありませんでした。しかも災害時やイベントでしかみないので、普段どういった生活をし、どういった訓練をしているのか全く知らず、知識もないままこの陸上自衛隊生活体験に参加しました。不安がたくさんありましたが、それ以前に体育会系の私は、とてもワクワクしていました。


●基本教練と精神教育

 着隊後すぐに、基本となる動きをいくつか教えて頂きました。12期生での集団行動は初めてであり、やはり息がバラバラでした。一方、自衛隊の方の動きを見ていると、息がピッタリで1つ1つの動作が細かくキビキビと動いており、常に緊張感をもっている雰囲気に圧倒されました。
 精神教育では、イラクに派遣され遺書まで書いた話や、普段の訓練の話、東日本大震災での経験等を聞きました。イラクでの話を聞いて、現代の日本人は戦争を知る事もなく本当に平和ボケしているなと感じました。これらの話は普段絶対聞く事のできないお話なので、とても貴重でした。
 午後からはテーマに沿ってグループ討論を行いました。「日本の国益とは何か」、「世界のパワーバランスを考慮し日本への脅威」について考えました。この2つのテーマは、私が今まで考えた事すらない内容で、少し難しかったですが、考えが深まったのと同時に日本に対して危機感を抱きました。また、自衛隊の方だからこその意見も聞けてよかったです。


●戦車試乗と体力検定

 一番楽しみにしていた二日目はあいにくの雨でしたが、やはり実際に使うものに触れることができ、とても感動しました。戦車には、大きさ・重さ・音にももちろん驚きましたが、なんといっても威圧感をとても感じました。そして、この兵器がこの先ずっと使われなで済むことを心から願いました。
 体力検定では、腹筋と腕立てをしましたが、自分の筋力の衰えにショックを受けました。
 3000mも雨で中止になり、少し安堵しました。


●終わりに

 この自衛隊生活体験で一番驚いたことは、自衛隊の方のメリハリのある行動でした。私も日常を過ごす上で、メリハリをつけ生活をしなければならないなと感じました。
 また、気になっていたどのような生活を送っていて、どのような訓練を行っているのかも、行く前よりはクリアになりよかったです。
 最後に、この自衛隊生活体験はほとんどが非日常的でとてもいい刺激になりました。お世話になった日本原駐屯地の皆様、本当にありがとうございました。