2004年 直島特別例会

 
◆小埼 由香理(岡山政経塾 三期生)

直島に立ち


 直島での二日間、とても楽しかったな〜心地良かったな、というのが私の感想です。
勉強に行ったのにこんな脳天気な感想で怒られそうですが、とにかく私は幸せでした。なぜ心地良かったのか。大勢でのキャンプ生活や、交流を深めたことが楽しかったのはもちろんですが、直島という空間で、感覚が戻ったからです。幼い頃は、目の周りにある自然の景色や物に率直に興味を持ち、吸い込まれていました。ただ、その色や形や臭いに。そして今は、昔に比べると、確実にその感覚は薄れているし、その景色や物や現象に理由付けを探しながら、触れ合うようになっています。いやだな〜と思うのですが、なかなか直せないものです。それなのに、直島に立つと取り戻したかった感覚が戻ってきたから不思議です。また行きたいです。



福武幹事のお話を聞いて

 入塾式などの折りに触れ、福武幹事のお話に触れることは何度かありましたが、今回も含め、いつも私に響きます。お話全体から感じ取れる理念に共感でき、ポイントにおいて、気付かせられること、問題を投げかけられることがあります。今回の講義においても、ツボを上手く抑えて生きていけるか否か?自分の生きている世界は正しいものか?など他にも色々と、考え出したら眠れなくなりそうですが、問題提起を下さり感謝しています。自分を気づかせる時間、空間に今後どれだけ出会えるか。自分の意識の持ち方で大きく変わってくることだと思います。



石井県議のお話を聞き、豊島を訪れて

 今まで聞いた講義の中で最も熱いお話であったと思います。豊島のゴミ問題は、石井県議が、これまでの長い年月取り組まれてきた問題であり、しかしながら今現在も未解決であるのですから、熱い訳ですよね。石井県議は講義の中で、運動には二種類あると話されました。一つは、間違っているから正しくする運動。もう一つは、現状で損をしているから、その分、何か利益を得る運動。ゴミ問題解決の運動は、もちろん前者であると思います。豊島に訪れて実感しました。明らかに間違った問題であり、豊島は被害者であると。明らかに間違っているのに、行政が隠そうとしたことに対する住民の皆さんの憤り、悲しさは計り知れません。船の中で書いたアンケートに、ゴミ処理場の跡地をどうしたら良いと思うか?という質問がありました。豊島の住民の皆さんは、どういうお答えをするのかな、と気になりました。



 最後になりましたが、福武幹事、石井県議、古山松下政経塾塾頭、サンポートボランティアガイドの皆様、小山事務局長、担当幹事、お世話になった皆様、ありがとうございました。有意義な二日間を過ごすことができました。