2004年 直島特別例会

 
◆布野 浩子(岡山政経塾 三期生)

直島例会レポート


 一泊二日の直島例会が終わって,一週間以上経ちました。感動は衰えるどころか,人に伝えるたび,強くなっていくようです。本当にこの機会を与えてくださった皆様に感謝です。ありがとうございました。
 
アート
 何と言っても,モネの白い空間が私には圧巻でした。あの空間に入ったとたん,私は体で宇宙を感じました。どう表現すればうまく伝わるのかわかりませんが,まるで無重力の中にいて,四方八方,体が空間を自由にとんでいる錯覚にとらわれ,生まれて初めて「宇宙」というものを意識しました。その中に少し暗いトーンでモネの絵が調和しています。今まで絵画や彫刻品から,地球を感じ,空を感じ,大地を感じ,力を感じることはありましたが,それとは全く別の感覚におそわれ,何とも言いようがない感動がありました。宇宙・無重力の中にいる感覚,感動を,あう人あう人に伝えています。本当にすばらしい空間,美術館だと思います。見せていただいてありがとうございました。
 また,南寺の闇もおもしろかったです。こちらは,真っ暗な恐怖と対面しました。どんなに目をこらしても,墨のように真っ黒な空間しか見えません。それでも目のまわりの筋肉を一生懸命使って,何とか見ようと努力しました。最後に白く浮かぶ長方形が見えてうれしかったです。
 憲法9条が書かれている作品。ちょうど参院選で憲法改正が論点の一つでしたが,これから日本はどこに進んでいくのだろうと思わずにはいられません。やっぱり私はこの憲法9条が好きだなあと再確認できた作品でした。
 
福武幹事のお話
 折に触れて,哲学や倫理のお話が出てきます。何気なく生きていくぶんには,あまり意識することもないことだと思います。でも縁あって,この岡山政経塾で勉強させていただくチャンスを頂いた私にとって,とても大事な指針になっています。今回も福武幹事のお話から元気を頂きました。
 
石井県議のお話と豊島問題について
 行政の態度に腹が立ちました。やはり豊島問題は,心が通っていない,血が通っていない行政の悪い部分がでてしまった結果だと思います。どの時点かでおかしいことをおかしいと言える人が出ていたら,ここまでの被害はなかっただろうと思います。物事を他人事と捉えず,自分事と捉えたら,世の中もっと住み易くなるのにと思います。住民運動を展開された方々の大変さを思うと,本当に頭が下がります。同じ日本に住んでいるのに,知らん顔をしていて申し訳ないと思います。
 去年は,子どもたちを連れて,豊島に行かせていただきました。子どもたちは,自分たちの生活のあり方を考えたようです。もっと,ごみを減らしていく生活に変えて行かなくてはと思います。もっと,もっと環境について私たちは真剣に考えるべきだと思います。
 
サンポート高松
 高松の発展ぶりにとても驚きました。ニュースで聞いてはいましたが,実際見るとその規模にびっくりしました。案内ボランティアの方に,この仕掛け人は誰か尋ねてみました。なんとあのジェンキンスさんたちを迎えに行かれた,中山恭子内閣官房参与が高松におられたとき,彼女が仕掛けたんだと伺いました。すごすぎる!!ボランティアの方の誇らしげな案内も,うなずけます。

岡山政経塾の皆さん
 おもしろくて,すごく素敵な人たちです。皆さんのこと,大好きです。