2004年 直島特別例会
|
|
◆横田 誠(岡山政経塾 三期生)
|
岡山政経塾 直島例会 体験レポート
直島合宿例会に参加させていただき、有意義な時間を過ごせた事に感謝いたします。福武幹事、石井県議、古山松下政経塾塾頭、小山事務局長、担当幹事に大変頭が下がります。その中で一番感心したのは、福武幹事の大きさに感動いたしました。今までいろんな方々とお会いして参りましたが、個人の美術館やらビーチ、水上飛行機、大型ヨット・・・・・etc と、岡山にもこんな凄い男がいるのだなと感動いたしました。
さて今回の研修と例会のレポートを書かなくてはいけないのですが、島に降り立ちまず目に飛び込んできたのが、現代アートです。私には美的感覚が無いため価値は分かりませんが、数点のオブジェ。ホーと言うばかりです。それより安藤忠雄先生による鉄筋コンクリートの建設構造物です。建築家は、いかに自分の夢を叶えてくれるクライアントに、どれだけ多く出会えるかが命です。95年には建築界のノーベル賞といわれる「プリッカー建築賞」を受賞したほどの建築家による建物に触れ、ただただ感動するばかりの午前中だったように思います。午後から福武幹事の講義で一番印象に残っている事は、直島に対する思いの深さに感動いたしました。スライドを見ながら景観と対話する構造物のお話に、自分の仕事でいかに生かして行けるかを考えていました。
また、石井県議の「豊島産廃問題」では、長い住民の歴史を感じました。処理に10年を要すると聞き驚き、なぜそこまで放置出来たのか?また、私たちが今も生活を営む上で、生み出すゴミ達をどのように処理するのか?リサイクルするのか?ただ埋めて隠すだけなのか、このままでは必ず豊島の様な失敗をこの社会は犯すだろうと思いました。一部の県では、生ゴミや可燃ゴミ、不燃ゴミをセメントの材料にして危機感を持って取り組んでいる所もあるみたいですが、極一部の行政だけです。社会構成にはバランスがあり、国際社会の中で、日本は何を優先するかが大変難しい時期を向かえておりますが、その中の1つにゴミ問題も急務と確信いたしました。
夕食が始まり長時間政経塾の皆と有意義な時間を過ごせた事は、自分自身の今後に役立てて行きたいと思います。今回の合宿例会で、もう1つの目的である分科会分けの話やら、福武幹事の趣味の桁外れな事やら、飲んで海に入る奴が居り楽しい時間とともに、夜も更けて学生の時期に戻れたように思いました。
さて、二日目となり分科会分けでの初議論。心に迷いを持ちながら、教育分科会のメンバーと合流し、個々の思いを聞くだけで討議の時間が無くなりました。まとめも出来ずに発表会場に入り、他の分科会が発表している中で、まとめておりましたが、支離滅裂で何を言いたいのか自分でも分からなかったのだけははっきりと覚えています。おそらく後八ヵ月半の間に私たちも、目標の絞込みやら、テーマの伝え方やらで、ぶつかり合いながら行くのでしょう。まぁそれも良し。
福武幹事と女性人を見送り豊島入りをして見て、スライドと現実直視との違いを感じました。まず案内された処理施設に降り立った時の臭気に驚きました。あれほどの近代施設がありながらも、これだけの悪臭がするのですから、当時は大変だったろうと思いました。先にも書きましたが、ゴミ問題も地球規模で急務だと感じ、ぜひ多くの方々に見学に来てもらいたい。不法投棄された現実だけを見るのではなく、将来像を早い段階で明快にしなければならないと思いました。
最後は高松の元気にびっくりです。去年の夏は仕事の都合で神戸に居りました が、なぜに神戸の町が高松にあるのだろうかと思った位です。私は仕事柄、人が集まる空間に思いがありますが、まさにこれから生き残る街造りの基本形態だと思います。目的が無ければ行かない街造りでなく、海があり、山があり、船が見え、ゆとりがある。ちょうど見学中に、ファッションショーをされていましたが、岡山には施設型の大型エントランスはあります。クレドビルの前にも小さなエントランスはありますが、野外方の大型オープンフリーエントランスが在りません。広島にもあり、神戸にもあり、香川にも在りました。他県のどのフリー施設にもその様な場所には、若者と観光客、ブランド企業が溢れていました。若者の集まるところに経済が有る様に思います。ぜひ岡山にもあのような集約された街造りをしていただきたいなと思いました。
感想文のようなレポートになりましたが。今回、福武幹事の配慮により拝見させていただいた現代アート、直島再生家プロジェクト、豊島産廃問題、サンポート高松の活気、どれを取っても私に元気を与えていただきました。ぜひ今後の課題と、良かったな楽しかったなで終わるのでなく、取り組みの一つにしていきたいと思います。本当に岡山政経塾に入塾させていただき、感謝いたします。
|
  |
 |
|