2005年 直島特別例会

 
◆竹内 健一(岡山政経塾 四期生)

「直島例会に参加して」



 私は直島がベネッセの社員の中でも大好きな方で、よく家族を連れていきます。でも今回の直島例会を通して、現在の直島について理解が深まったと思います。また、例会での講演、分科会、豊島見学を通して、多くの勉強をさせていただいた。

■直島のアートについて
 今までは作品を眺めながら、何となく良いなあと思ったり、それさえ分からない作品もあった。しかし、今回、作品のメッセージを聞いたり、自分で考えたりすることで、また違った見え方がしたことは印象的であった。おそらく、考えることそのものがアートなのかな?また、自然との調和の中にある価値についても理解できた。
 ちなみに、次の週に家族を連れて、再度、直島を訪問した。家族との直島見学の中で知ってる限りの薀蓄をたれておいた。

■石井先生、豊島見学
 豊島問題の根の深さを思い知った。同時に環境問題の根の深さも感じた。環境問題は自然科学のみならず、社会科学(政治・経済)の問題が深く関わっている。

■福武幹事
 ・高度成長の負の部分を見ないと、本当の地域づくりは出来ない
 ・ 代表者を選ぶための目を市民(自分)がしっかりと持つべき
 ・ 年をとれば取るほど幸せになる世の中が好ましい。

 高齢者社会について考えていく中で、「年をとれば取るほど幸せ」という言葉に考えさせられた。介護をされている高齢者は幸せなのだろうか?人間らしく生きるとは?福祉分科会のテーマとして考えてみよう、と感じた。

■加藤先生
 とにかく、絶対的なオーラに圧倒された。また、市民は政治家を悪く言うが、市民がもっと勉強しなければ、政治について知ることが出来ないとも思った。靖国問題、外交問題・・・様々な考え方があると思った。鹿児島の知覧に訪問した時のことを思い出した。
 ・ 明治維新に立ち返って・・生意気さをもって、この国を考えるべき。
 ・ 政治家は9割国民の代弁者だが、残りは国民のリーダーとして冷酷者であるべき。
 ・ 21世紀前半はアジアの時代が来る

■村尾先生
 わかりやすい話をいただき、内容が頭にすんなり入った。私自身も含めて市民はもっともっと政治や経済の事を勉強するべき。そうしないと真の代表者は選べない。村尾先生のようなお立場で政治・経済に関わっていくのも一つの大きな社会貢献だと感じた。
 ・ 知る事は感じる事の半分も意味はない。
 ・ 2050年には65歳以上が35%になる(少子高齢化社会の深刻化)
 ・ 一般人には政治家への門戸が開かれていない。
 ・ 選挙は手段である。40歳までは政治家にはなるな。
 ・ 何を持って幸せなのか?⇒平均寿命は世界一、生きてる事が素晴らしい

 少子高齢化問題について考えていきたい。長生きすれば本当に幸せなのか?様々な角度から考えていきたい。

■分科会
 少子高齢化、特に少子化について考えたいと思ったが、分科会の分かれ方の中で、福祉分科会に参加した。
(高齢化)久宗さんが「高齢者へのサービスが強すぎる、自立した老人でないと幸せではない」といわれ、考えさせられた。やっぱり現状の老人が幸せとは思えない。また、現在の中年層が、自立した老人を目指すことが重要と思った。
(少子化)様々な要因が重なり合ったこの状態になっている。また急に少子化に歯止めがかかるのも、15〜64歳人口割合が低くなってしまう。
(障害者)あまりにも障害者の事を知らないことが問題である。開かれた障害者社会を作るにはどうしたら良いのだろう。

福武幹事をはじめ、直島例会に関わった方、本当にありがとうございました。