2005年 直島特別例会

 
◆日向  豊(岡山政経塾 四期生)

直島例会での感想



直島に訪れたのは、もう10年以上前になります。
高校在学中、同級生10数人とわいわい騒ぎながら、パオに宿泊したことを昨日のことのように覚えていました。
しかしながら、政経塾の仲間たちと直島に船で降り立ったときに、記憶の中にある風景と現在の直島はまったく違うものでした。
島内にある様々な造形物や絵画。また、「家プロジェクト」と銘打って島内の古民家を外観や景観を損なうことなく、全く異なった空間を創造している。

素直にカルチャーショックでした。

しかも、瀬戸内海に浮かぶ無数の島々の一つである直島にこれだけの世界中が称賛するモネの睡蓮や超一流アーティストや新進気鋭の作家による作品があるとは思いもしませんでした。

その上、講師の皆様方の貴重なお話。

色々とあげればきりが無い位、私にとっては、貴重なお話ばかりでした。
そして、全ての方に総じて言えることは、「ブレない軸を持っている」ということでした。

また、翌日、豊島の見学は非常にショックでした。

テレビや新聞等の媒体を通して幾度となく目にすることはありましたが、ここまで、凄惨な状況が人の住んでいるすぐ近くで起こっている。
隣り合った二つの島で、まったく正反対のことが行われている。
しかも、そのことに対して、問題意識をあまり持つことなく、対岸の火事のような冷めた目で見ているのが私たちの現状であると思います。
しかし、瀬戸内海という内海において、岡山県に住む私たちも決して他人事であってはならないと思うし、この凄惨な事実を決して風化させてはならないと、現場を実際に見て、また、石井県議から話を聞いて思いました。
今回の研修は、いろんな意味において日常の価値観を変わりました。
これからも、政経塾におきまして、見る眼、考える力を学びたいと思います。