2006年 直島特別例会

 
◆新田 祐子 (岡山政経塾 二期生)

「不思議な島」



直島は自分を見つめなおすことができる場所である。
風景、空気、美術館、全てが「非現実」であり、日常から離れ、その中でゼロになり、自分について思いをめぐらせることができるからだ。

私は岡山政経塾の直島合宿は三度目の参加だが、その度に自分の変化に驚いている。

21歳、入塾して3ヶ月、「大人になりたい」「自分らしさを取り戻したい」とひたすら願い、背伸びをする自分がいた。

22歳、初めての司法書士試験受験直後、不合格を確信していた私は、将来に大きな、真っ黒な、重たい不安を抱きながらも、必ず達成しようと誓った。

24歳、今年、22歳の誓いを果たし、直島に帰ってきた自分は21歳の頃の願いをほんのちょっとだけ、叶えていた。

岡山政経塾と直島には感謝の気持ちをどう伝えていいのかわからない。

全力で、気を遣わずぶつかっても、受け止めてくれる仲間、自分を見つめなおすチャンス、目標に向かって努力することは恥ずかしいことじゃない、
そんなことを教えてくれる空間は、今後私が100年生きても他では見つからないだろう。

福武幹事と石井県議のお話から、世の中の腑に落ちないこと、納得がいかないことに対し、立ち向かっていってもいいじゃないかという視点を持つことができた。

必ず、また成長して帰ってこよう。
直島の夜の海は、流れ星がたくさん見えて、綺麗だった。
波の音も、全身に響いてきた。
まだ、24歳。
可能性は“うちでの小槌”みたいにざっくざっく出てくるんじゃないか、という根拠なき万能感を感じた。

直島合宿に携わってくださった全ての皆様に心から感謝します。
本当にありがとうございました。