豊かさを問われて
私が政経塾に入り学びたかったことは、政治は必要なのか、政治とはなんなのだろうかということ。それらが直島合宿で少し見えたような気がします。
・メッセージの島、直島
直島合宿ではたくさんの刺激を頂きました。のんびりした海と山に囲まれて、黄色いかぼちゃに始まる現代アートの数々、そして家プロジェクト。時間がゆっくりと流れる、独特の雰囲気を持つ島でした。細部まで表現され、島全体によるアートです。
・講師より頂いた言葉
福武幹事、石井県議、安岐講師の三講師に共通して“メッセージ”、“自然に学べ”というキーワードがありました。福武幹事は日本の実態に始まり、地方、東京、世界の三つの世界という観点と、地方から世界に発信することの可能性、世界で活躍する人物になれという話、石井県議と安岐講師からは、豊島問題は産廃問題を通じて住民がいかに原状回復のための努力を粘り強く続けてきたか。30年にわたる闘いの中で得られた「イデオロギーではない」政治に関わる話を、熱を込めて言われました。自然の回復を涙目によろこぶ安岐講師が印象的でした。
共通して、“自然に学ぶ”、“メッセージ”のキーワード。
・反芻すると
岡山政経塾では、「本質を見抜く目を養う」という大テーマがあります。
よく考えれば、自然は嘘をつきません。さらに共通言語として伝わるメッセージを多く発信しています。海山空に囲まれた直島では、不自然ではあるが、現代美術が凛として表現者として存在していて、豊島では産廃問題を通じて団結した住民が、それ表現者です。自治体として直島でも豊島でも豊かさとはなにかの一つの答えをそれぞれ見られます。
「メッセージの伝達距離が短い者は政治家になれない」とは福武幹事より。
豊かさを問われ、考えさせられた貴重な二日間でした。
関わったみなさまに感謝いたします。ありがとうございます。
|