2006年 直島特別例会
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◆彭 小武 (岡山政経塾 五期生)
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「瀬戸内海に浮かぶ直島 ― 夢の王国」
瀬戸内海地域は、昔から日本の政治・経済・社会・文化のいろいろな分野にわたって、いつも先進的な歩みを進めてきました。その大きな要因として、大陸の中国などの文化が主として北九州から瀬戸内海を通って、大和の方面へと伝えられてきましたが、瀬戸内海地域がたえずこの橋渡しの役割を果たしてきたためだと言われています。つまり、瀬戸内海地域は文化の伝わりの大動脈の役目をしてきました。
岡山で勉強しているため、何回か瀬戸内海を見に行く機会がありました。しかし、今回直島に足を踏んたのがはじめてであって、自然と時間の中でアートをゆっくりと体験した時は心から感動しました。まるで海の中に浮かぶ芸術の王国ではないかと芸術と自然は渾然として一体をなしている立派さに目を取られました。
直島での感動と対照的に、豊島での産業廃棄物の不法投棄の現場見学は心を痛めました。一部の会社と個人は自己の利益を追求するために、自然を破壊するまで乱暴な行為を繰り返した。経済のグローバル化が進んでいる中で、自然環境のグローバル化も進めなければなりません。自然は誰一人の私物ではなく、地球上の人類の共有の大事な財産だからです。いったん、破壊されたらそれを取り戻すのに何世代の努力が必要です。このように、同じ悲劇が他の国や地方で再発しないためにも自然環境を保護するためのグローバル運動を展開しなければならないと思います。
最後ですが直島例会を企画した皆様、幹事の皆様に心から感謝します。岡山政経塾に参加しなかったら、こんなすばらしい経験ができないかと思います。岡山政経塾に参加してよかったです。
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