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          | 2006年 直島特別例会 |   
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          | ◆本村 哲士 (岡山政経塾 五期生) 
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          | 「直島特別例会レポート」
 
 
 
 7月8日(土)、9日(日)におこなわれた政経塾の直島、豊島合宿に参加しました。
 
 現在、直島はベネッセコーポレーション 福武会長によって住民とアートが一体になり島をあげて町おこしに取り組んでいます。
 
 福武会長のおっしゃる選民思想
 
 「島のような他と隔離した地域に現代美術館をたてれば自然と意識の高い人が集まる。そして普段ゴミと認識していた物をアートとして見せることで住民の意識も変わり、自然とゴミもなくなるんだ」
 
 素晴らしい思想によりゴミのないきれいな島となっていました。
 
 
 そして、豊島は・・・
 
 
 今もなお、産業廃棄物に汚染されそれを取り除くために今後10年600億円もの費用をかけて元の環境を取り戻そうとしています。
 
 たった一人の人物が私利私欲に走り、保身しか考えなかった行政が後押しし、結果として50万トンもの産業廃棄物が不法投棄され続けた・・・
 
 そしてその愚行に立ち向かうため、現在まで31年間にわたって人生をかけて戦い続けた人々。
 
 自分の夢もすべてを犠牲にして・・・
 
 
 「真実こそが全てだ!事実だけが物事を動かす!!」
 
 
 「巨大な権力とのけんかの仕方は相手がだれであっても一人で行くことだ!一歩も引かない覚悟が大事なんだ!!」
 
 
 「弱者は全てをさらけ出さなければ強者には勝てない!」
 
 
 「元の島に、元の自然に返したいだけ、望むことはただそれだけなんだ・・・」
 
 
 
 安岐さんの熱く心のこもったことばと、現場を、現実をみて人の愚かさと人の持つ素晴らしさを体で感じました。
 
 そして、人が犯した過ちを自然はただ黙って元に戻そうとしてくれている・・・。
 
 3年前から海には海草がもどり、今年はイカの卵が見つかった・・・。
 
 とても嬉しそうに話されていました。
 
 感動しました。
 
 
 
 今、目の前にいるこどもたち・・・
 まだ見ぬ未来のこどもたちの為にも
 自分にできることを精一杯やっていきたい。
 
 僕らには未来のこどもたちの笑顔を奪う権利はなく
 僕らには未来のこどもたちに素晴らしい自然と環境を残す
 責任はある。
 心からそう思う。
 
 人を責めて動かすのではなく、人の心の琴線にふれ人が動いてくれる
 そんな人間になりたい。
 そんな活動をしてきたい。
 心からそう思う。
 
 今回の合宿を通して本当に多くの気づきをいただきました。
 福武幹事、小山事務局長、先輩塾生
 そして5期の素晴らしい仲間に心より感謝いたします。
 
 ありがとうございました。
 
 
 
 
 
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