2006年 直島特別例会

 
◆安木 進 (岡山政経塾 五期生)

直島例会レポート「人の力」



上陸直後
普通の島だと思ったのですが、南寺の暗闇から見えた光が私の心を開いたように感じました。それからというもの見たものを素直に「美しい」「すばらしい」と思える自分がいました。私にとって美しいものとは瀬戸内海に浮かぶ島々や、地中美術館から見上げる切り取られた空でありました。

福武幹事の講演
・自分や自分の家族が幸せになる事業展開が魅力ある地域の集合体である国家を形成する
・街の30年後、50年後といった長期ビジョンを持たないと、首長の交代によってそれまで築き上げたまちづくりは積みあがらない
という2点に感銘を受けました。30年後、恐らくまだ生きているのだから、今、街づくりのビジョンを明確にし、ビジョンを実現するための行動を起こさなくてはならないと感じました。

豊島の処分場を見たとき
「欲のために人はここまでのことができるのか」・・・人の力の恐ろしさを感じました。
直島がアートの島として観光客を迎えるようになったのも、豊島を産廃で有名にしたのも人の力だということに気づき、そして現在、自然が回復しつつあることを知り、自然の力の大きさ、美しさを目で見てはっきりと感じました。

福武幹事のお話の中にあった「人生はメッセージである」という言葉を考えたとき、私は誰に対してどんなメッセージを発信するのか、という疑問が浮かびました。これを考えることが政治を考える一歩になるだろうと思います。今後政治分科会での議論の中でこの答えを見出し、メッセージとして発信したいと思います。
最後に、この貴重な2日間を与えてくださった全ての方に感謝申し上げます。