2007年 直島特別例会

 
◆源 真典(岡山政経塾 五期生)
直島合宿レポート
   一人の人として



特別な島
 この度の例会が私の4度目の直島上陸である。去年、直島に初めて足を踏み入れてから丁度一年経ったが、その間2回も上陸している直島中毒である。しかし、例会とプライベートでは「気づき」の質が全く違うことに気づいた有意義な例会でありました。
 勿論、学ぶつもりで参加しているので、常にアンテナを立て、一つ一つの出来事や言葉に反応し、深く考え、気づきに至る。この「考える」という追求心が問題の多い日常生活では徐々に麻痺し、考えがブレてくる。いつも感じることは、ブレない信念と心のゆとりの重要さである。
 私にとって美しい瀬戸内海に浮かぶ直島と豊島という島々は、特別な存在であり、心にゆとりを持ち、学ぶことの出来る最高の場所になっていたのである。

良い地域とは
 現代アートと自然との融合により観光客数が年間19万人を超え、名スポットとなった直島。まず、「進化し続けている」と感じたのが、今回の第一印象でした。本村地区に、オシャレなカフェや飯屋が増えていることに驚きました。前にお店を出していた島民の人々も「もう一回お店をやろう!」という希望を持ち、島外からもお店を出す人が増えていると案内してくれた菊田さんから聞きました。そこに、コミュニティーが生まれ、島全体での活き活きとした「地域」の姿があり、すれ違う人々には笑顔がありました。去年の例会から比べ、島全体が夢と若さを取り戻してきているとしか考えられませんでした。
 
 昼からの講演で、福武幹事から学んだ言葉に
○「大事なのは良い地域を作ることである」
○「事実に基づく最初の考えが重要である」に共感し、考えました。
 私もこの言葉が、生活や仕事をする上で一番重要だと考えています。私個人の幸せを追求するのはさほど難しくはありませんが持続可能かと言えばそう長くは続きません。かといって「良い地域をつくる!」などと大それたことを言えるほどの知識を持っていない未熟者です。だからこそ、そこを目標に今後も学び続け、その地域の歴史やしがらみ等の事実を知り、知恵を搾り出すことによって、私なりの形を作りたい。そして、一個人、一企業として少しでも良い地域づくりに貢献したい!と自分自身の進む道が明確になりました。
 自分たちが良くなるためには良い地域を作ることがとても重要であり、その力が大きくなればなるほど私たちの生活や心も豊かになってくるのではないでしょうか。直島という地域にヒントをもらい、「良い地域とは何か?」ということを深く追求していきたいという新たな欲求が生まれました。
 そして、「良い地域づくり」を目的として、今日まで仕事に精を出しているのだと、言葉として、はっきりと理解した瞬間でもありました。
 
最後に
 北川フラム氏、石井 亨氏の講演も地域に対して全力を尽くしているとても貴重なお話しでありました。そして、サプライズのある有意義な例会でもありました。内閣府特命担当大臣の渡辺喜美大臣のお話しを聞けたこと、福武幹事を囲んでお話しをすることは直島だからこそありえる光景であり、岡山にいたら信じられない話です。
 このような環境で勉強をさせていただけることに感謝いたします。また、本当に大変であったであろう例会担当の春名さん、丹生さん、坂さんお疲れ様でした。とても実りある例会でした。
 ありがとうございました! 来年は満喫してください!(笑)