2007年 直島特別例会
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◆本村 哲士(岡山政経塾 五期生)
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直島合宿レポート
「人は何のために生きているのか」
今回、福武幹事、岡山、松下政経塾生や石井亨氏、北川フラム氏との講演、様々な意見交換を通して1つの大きな気づきをいただきました。それは・・・「人にはそれぞれ人生という舞台において与えられた役割がある」ということでした。
今年4月の統一地方選挙で石井氏は残念ながら落選されました。なぜ落選したのか。石井氏は「豊島問題」という1つの政治課題を解決するための環境と道筋を作った。そしてそれは同時に、県議としての”役割が終わった”ということではないだろうか・・・。1つの政策をテーマに掲げ当選した政治家がその役割を全うした。その証が”落選”であり、それは政治家という1つの舞台を降りたということではないだろうか・・・。
昨年の直島合宿で安芸さんが語った”豊島という舞台で起こった悲劇”と私たちに訴えた”メッセージ”は今もはっきりと脳裏に焼きついている。
「真実こそが全てだ!事実だけが物事を動かす!!」
「巨大な権力とのけんかの仕方は相手がだれであっても
一人で行くことだ!一歩も引かない覚悟が大事だ!!」
「弱者は全てをさらけ出さなければ強者には勝てない!」
「元の島に、元の自然に返したいだけ、望むことはただそれだけ・・・」
一年経った今になって、ようやく安芸さんからいただいたメッセージの大切さがわかるようになってきました。”事実”の大切さ。”覚悟”の大切さ。”ありのままをさらけだす勇気”の大切さ。そして、”熱い想いと行動し続けること”の大切さ。安芸さんにはこれからも多くの人にこの島で起こった出来事を伝えていく”伝道士としての役割”がまだ残されているのではないだろうか。
「人は何のために生きているのか」この質問への私なりの答えは「人にはそれぞれ役割があり、誰かの、何かのお役に立つために生まれてきている」ということ。人生という舞台においては私たち一人一人に違ったストーリーと役割が用意されていて、それぞれがその舞台の主人公だ。
私は先月でビジネスという1つの舞台から降りた。私にも目指す次の舞台はあるが、自分にどんな役割が求められているのかはまだわからない。その答えはこれから地域に暮らす一人一人との対話の中から必ず見つける。その覚悟を持って政治の仕事に打ち込んで行きたい。「これからを生きていく子どもたち」に”豊かな自然と安心、安全に暮らせる環境”を用意する役割と責任は私たち「今を生きる大人たち」にあるはずだ。そのことを自覚し、まずは自分にできることからひたむきに取り組んでいきたい。
最後に、今回も塾生の為に素晴らしい環境と多くの素晴らしいゲストの方をご用意いただいた福武幹事、小山事務局長、例会担当者のみなさまに心より感謝いたします。
「素晴らしい学びの場を提供いただき本当にありがとうございました。」
以上
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