2007年 直島特別例会
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◆平田 祥子(岡山政経塾 六期生)
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直島合宿レポート
〜アートについて〜
仕事の関係で私が直島に着いたのは午後10時ぐらいだった。
直島と聞くと10年前に、友達の親戚の家に数人でお泊り会にいった記憶がよみがえる。
当時は、食べるところも特になく、海岸で遊ぼうとしても、砂浜に魚が打ち上げられ、強烈な臭いもあるため海岸では遊ばす、近くをただフラフラと歩きながら探検した。
夜に狭い路地を友達と鬼ごっこ肝試しを行い、街灯もほとんど無かったため本当に怖かった記憶があった。
しかし、現地についた瞬間、街灯があることに驚いた。山の上に灯りがあることにも驚く。
なかでも、海岸のそばにあるカボチャのオブジェには感激を覚えた。正面から斜めから見ても違う表現をあじわえた。とりわけ、ライトが当たっている分、明と暗がハッキリでき
その違いを楽しむためにオブジェの周りをうろうろしていた。私が考える「アート」を感じる時に一番大切なことは「体験」することだ。色々な確度から作品を見たり、距離を知縮めたり、延ばしたり、触れるものなら触る。その事を行い、自分なりの感覚で作品をうけとめる。この「体験」はアートにだけでは、なく様々な事に応用すれば限りなく自分を成長させることができる。アートは「体験」をする事を楽しみながら学ぶ1つのアクションだと考える。
〜豊島について〜
次の日は豊島に実際に赴き、本当の「豊島」を体感した。豊島を言われ一番最初に思いつくことは「産業廃棄物不法投棄」だ。やはり、豊島の問題は今も大きく、残っている。イメージとしてだけではなく、実際に廃棄物の山を見て、廃棄物処理場を見学し、廃棄物の付近に行き、臭いを嗅いだ。このような現状になる前に何とかならなかったのか?と誰もが考える疑問に現地を案内してくれた方は「○○によう逆らえる人間がおらなんだ、あいつは電力会社さえ脅しとった」と話していた。島では権力を持っていたのだろう。この話を聞き、「権力」とは持つべき人が持たないと「人」だけではなく「環境」さえも壊していくのだと考えさせられた。
また「この島は酪農が栄え(ミルクの島)、または福祉に理解がありいくつかの施設があることで(福祉の島)といわれていた。」と豊島の山頂部に行くと人間に整理されていない森が残り、澄んだ水さえも湧き上がっていた。
島人はそんな豊島を愛し静かに暮していた。それを壊す歪んだ「権力」とは大勢の人の目の監視が必要なのだと豊島を通じ強く感じた。
合宿を通じ、学び得たことは、「権力」とは何か??を考えること。
ニュースで情報を得るときはいくつかの会社のニュースを見ること(本当のニュースは隠れている)、情報は鵜呑みにしてはならないと。いつもの例会でも得ることが多かったが、今回の合宿では、得るものが多すぎて、頭の中を整理するのが大変なほどであった。
最後になりましたが、私に貴重な体験をさせていただけたすべての皆様方に感謝いたします。ありがとうございました。
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