2007年 直島特別例会

 
◆山口 範子(岡山政経塾 六期生)
直島合宿レポート
  「地球人として考える」



T リセットする
今回私は強く感じた。地球は取り返しのつかないとこまできてしまっているなと。光合成とかバクテリアとかの微生物がバイオリズムを崩している。宇宙的な視点から見るときっと地球をリセットするだけの事かもしれないが。何か大きな美しい物母なる物を失う事への喪失感、孤独感にさいなまれた。
朝 直島の浜辺を散歩した。海と空は一面グレイ。境界なんてなかった。鼓動のように打ち寄せる波。
穏やかだった。抱かれている。内・底にある強さをおもった。タマシイが感じた…私は単純にこの世界のごく一部だなと。
私たちは自然界に生かされている。ともに生きている。それを忘れてはならない。


U 繋げること
無関心は心の闇であること。闇は皆の心にある。そして無知は闇を拡げる。それを一人一人が自覚する事。
戦争・虐奪・温暖化、その闇に支配された“人間”が全て巻き起こした。
土を森を海を人工的な毒に変えてしまった。そして嘆いているのも人間。愚かさを感じた。
地球人、人間としての自分。いつもの自分の生活の中を顧みた…すぐ目につくところにはペットボトル。コンビニ依存症。便利が普通。緑、土を観るとアー自然だと思うぐらい、自然が不自然になっている。
身につまされた。土に足を着けなくてはいけない。循環の一部にならなくてはと。
私に出来る事は、この今の生活の中から一つ一つを改善していくこと。ゴミを出さないように、ゴミの元を作らないようにする。自分自身がゴミにならないようにしっかり生きる事を考える事。この思いを皆の心に拡げていくこと。
豊さ、幸せを感じる心に変化が確実におこった。そして、やはり愛する全ての人の笑顔を守りたいと思った。

島の老人はいった。
「最終的に感謝が残った。それが人の心を動かしたのだろう」と。
心の中にある暖かいところにもう一度立ち返り、忘れていた何かを思い出そう。そして新しく研ぎすまされた感性を開花させるときだ。そうすれば地球はいつまでも私たちの大地でありつづけると思う。