2008年 直島特別例会
|
|
◆荻野 朗(岡山政経塾 七期生)
|
犬島、直島、豊島合宿レポート 2008年7月21日作成
2008年7月12・13日 犬島直島豊島例会レポート
0.犬島・直島・豊島例会の意味を考える
今回の例会には、「己の限界への挑戦」や「朝3時の起床」は無いようだ。
「あいさわ事務所から宇野港まで歩こう。」と呼びかけても、反応するのはN村さんとT梨さんのみ。
今回の例会の自分自身の目的は、
「見る・聞く・体感する。考える力を身につける。発想の転換をする。」
つまり素直に、例会の全体目的に合わせてみよう。
「考える力を身につける。発想の転換をする。」…この難易度は高そうだ。
また、折角の機会を活かして、以下の方々とコミュニケーションをとってみよう。
・福武總一郎幹事 ・村田晃嗣教授 ・大橋博IPU学長
・松下政経塾の方々(香山祥一さん、仁戸田元氣さん、宇都隆史さん、宮川典子さん)
・北川あえさん ・金関圭子さん ・小宮山利恵子さん(何やら女性の割合が多いかな?)
以上を事前の目標として、3年ぶりの直島を、初めての犬島・豊島を訪れよう。
1.見たこと・聞いたこと・感じたこと
前夜祭にて。
松下政経塾の宇都さんや宮川さんが「国」や「理念」を熱く語られることに驚き・感銘する。
逢沢幹事が、「街中でケイドロをされている団体」の方を連れてこられる。代議士の人脈に改めて感嘆するとともに、ぜひ、「ケイドロ」に参加してみたいと思う。
犬島行きのチャーター船にて。
海は本当に広い。チャーター船って海がすぐそこ。手を伸ばしたら船員さんに怒られた。
船から直島の北部を見ると木がない。これがこの島の歴史なのか。
犬島にて。
精錬所跡地と現代アート:アートがわからない私が見てもとても良い感じ。
なぜ、三島由紀夫なのか? 政経塾生としては当然興味があるが、一般来場者の方にはこのテーゼは重過ぎるような気がする。これが福武幹事からの現代社会に対するメッセージなのだろうが・・・。
「市ケ谷駐屯地自決時の声明文」は・・・軽い言葉では語れない。三島由紀夫関連の本を読み返してみよう。
直島にて。
ベネッセハウスミュージアムは5〜6回目の訪問だ。実は、見学時に説明を受けたのは今回が初めて。おかげで多くの気づきと感動があった。須田悦弘さんの「雑草」なども今回初めて気がついた。
地中美術館は初めての訪問だった。すべてのスケールに素直に驚いた。
改めて、「アートってメッセージなのだ。現代アートとは現代社会への批判やメッセージなのだ。」と気がついた。
家プロジェクトも実は初めての見学だった。今回、時間があまりなく、きちんと見られなかった。残念!
また、近いうちに7期生の有志で行きませんか?
福武幹事の講演。
「未来を予見できない者に教育を行う資格はない。」、「人生とはメッセージを作品化すること。」
福武会長が繰り返される重いメッセージだが、直島で聞くとまた違った響きがする。
私も「不易な物」、「理念」、「座右の書」なる物を見つけたいと思った。
夕食・懇親会
今回の目的のひとつであるK関組長からの杯はなんとか頂戴できた。K川市議ともお近づきになれた。
ただ、その代償はとても大きかった。以降の記憶がないのですが。。。
朝の光景
早い時間に就寝した私は朝5時起床。さわやかな朝の直島を散歩などで体感する。
N村さんは一人で散歩されていた。多分、島を一周されたのだろう。流石である。
しかし、大部屋での皆さんの就寝風景は格別な物がある。
また何故か、海岸にズボン・下着が散乱している。
「昨夜、何があったのか?」を想像するに充分だった。
村田教授の講演。
村田教授のお話は迫力がある。まさにオバマのスピーチのように引き込まれる。
話題だけなく話術がとても参考になる。強く印象に残ったのは、以下の「3つ」。
・アメリカ大統領選の多種多様な要素について。
・日本の政治はあと5年安定しない。ただ、この30年の日本の成長こそが奇跡的なこと。
・良くも悪くも、今後、中国の影響を無視して生きることはできない。
私は、大統領選挙は、恐らく「人種、性別、宗教、格差社会」というアメリカのすべての要素を有する若いオバマが圧勝すると思う。しかし、マケインもすごい人物である。
日本もこういうスーパースターが総理大臣になり、最低4年できれば8年間のビジョンを持って政治に臨んでほしいものだ。
分科会検討
私の取り組みたいテーマは、「公職選挙法改定」だ。
正常な選挙が行なわれ、適性な政治家が適量な人数選出されなければ、政治が良くなる訳がないと考えるからだ。
岡山市議会への提案というお話は、どうしましょう?
恐縮ながら現行選挙法で選ばれた市議の方に何も申し上げることがないのですが・・・。
テーマ自体から要再検討だ。
豊島産廃現場・処理施設見学
充実しまくりの今回のプログラムの中で、最も衝撃を受けたのは豊島だった。
石井元県議の体験に基づくお話には圧倒された。
儲けの為には何でもする松浦庄助という当時前科11犯の乱暴な男は言語道断である。
しかし、それが指導監督にあたるべき香川県行政の誤りと言われると私が県の担当者だとつらいと思う。典型的な嫌がらせの手法を使い迫られると一公務員が、村田教授の講演のマケイン上院議員のような「信念」やJAL機墜落事件時のN自衛官のような「判断」はそうそうできないと思うからだ。本当に必要なのは初動時の責任ある判断だと痛感した。このような力はどう自分を磨けば習得できるのだろう?
他、無責任な排出業者、無関心な多くの人々など、すべての要因の結果がこの産廃物の山であり、500憶という費用になっている。現実が信じられず、また悲しく腹立たしい。
2.身についた考える力と転換された発想
身についた考える力?
・酒は呑んでも呑まれるな。
・壁に耳あり障子に目あり。
・鹿追う者は山を見ず。
転換された発想?
・捨てればゴミ、分別すれば資源。
・聞いて極楽、見て地獄。
・船頭多くして船山に上る。
3.感謝の気持ち
今回も素晴らしい学びの場を多々与えていただきました。
講師の福武幹事、村田教授、ご参加いただいた松下政経塾の皆さま、OBの皆さま、心から感謝します。
また、小山事務局長と例会担当の藤井勲さん、端山さん、藤井貴之さん、ミッシーな企画と準備、本当にありがとうございました。
|
  |
 |
|