2008年 直島特別例会
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◆櫛引 直樹(岡山政経塾 七期生)
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犬島、直島、豊島合宿レポート
『犬島・直島・豊島合宿レポート』
【2日間で考えたこと】
今回、犬島・直島・豊島と3つの島を訪れたのですが、どの島も初上陸でした。犬島に銅の精錬所があったこと、直島が国際的な島であること、豊島の悲劇等々を、瀬戸内海(下津井)で育ちながら、初めて知ったことを恥ずかしく思いました。
その中で『経営者』の行いから、自分の姿を考えました。
【島を創造する経営者】
小山事務長から『例えば、君が大金持ちだとして、犬島や直島を「アートの島」に変えようと思うか?』と質問されました。 即座にでた答えは「思わないです。いや、思いつかないです」。 事務長からは、その答えを待ってましたとばかりに『そうだろう。この合宿のテーマ「発想を転換する」を体感する良い場所だろう』と言われました。
犬島・直島の方々の笑顔が印象的でした。決して全員がプロジェクトに賛成しているとは思いませんが、島が活性されて、笑顔が生まれていることは事実であり、瀬戸内の島を「アートの島」にして、国際的な島に変えていることは、通常の発想では思いつかないことだと感じました。
福武幹事が講演で話された「地球人として考える」「自分のなすべきことをみつける」の結晶化が、この島々と島民の方々の笑顔なのかと思うと、常識にとらわれている自分自身を、寂しく思ってしまいました。
【島を破壊した経営者】
豊島の産廃問題が、こんなに深い問題であったことを、全く知りませんでした。これも通常の発想では考えつかないことでした。 石井さんのお話を伺って「志のない2人の経営者(当事者と県知事)が生み出した問題」であると感じました。 相手には相手の言い分があるのかもしれません。しかし、未来の人々へ胸を張って語ることが出来ないことをしたのは事実です。 我が身をふりかえって、明確な目的を持たないことや、物事の定義づけを行わずに行動することで、目先の利益だけを追い求める結果(今さえよければいい)になってしまっていることを反省しました。
【まとめ】
村田教授の講演の中で「どちらの候補者が大統領になっても、副大統領には州知事経験者を選ぶだろう。州知事の持つ『経営者』の感性が欲しいだろうから」と話されていました。これからの未来を創造するために必要な『経営者』の感性。その感性は『志』や『想い』によって、誰も想像もつかないような未来への贈り物になることもあれば、未来の人々へ迷惑をかけてしまうことにもなる。
私も、私自身の人生の『経営者』です。 少なくとも、未来の人々から非難をうけることをしないように、日々研鑽をつんでいかなくてはいけないと、改めて感じました。
また、豊島の問題を多くの人に伝えて、同じ問題がおきないようにすること、島民の方々の姿勢を学び、それぞれの人生に活かしていただきたいと思っています。
最後になりましたが、この学びの機会を与えていただいたことに感謝いたします。
≪岡山政経塾 第7期生 署名 櫛引 直樹≫
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