2008年 直島特別例会

 
◆西江 行平(岡山政経塾 七期生)
犬島、直島、豊島合宿レポー                平成20年7月21日
  直島合宿レポート



犬島
 100年近く前の精錬所、朽ちながら、それでも真っ直ぐにそこに存在している姿に、スゴイ力強さを感じました。また、この景観を私は、日本ではなく、外国の地のように感じました。他の方々はいかがだったのでしょうか?
 炭鉱など、昔、人が集まり栄えたような場所には、犬島と同じような力強いメッセージが発信されているのではないかと思いました。このような場のエネルギーをうまく表現し、次の世代の人たちへ残していくことも文化活動なのだと感じました。

直島
 私が直島へはじめて訪問した頃は、確か国際キャンプ村と呼ばれていたと思います。それから20年、直島はどんどん変化していきました。常に進化する直島、その原動力はなんなのか?それは、世界一を目指している目線の高さ、そしてその姿勢に共感する人々がどんどん増殖しているところにあるのではと感じました。

豊島 
 60万トンの汚染廃棄物を5年間で処理する設備、そしてその設備を支える技術(異臭のする水がいくつもの処理を経て魚が住める水になるような技術)、日本の誇れる技術だと感じました。

講演
 【福武幹事のお話】
  教育、地域活性化についてのお話を伺いました。
「夢、志を持って何を成すべきか、考え、行動する、このプロセスを経ることが大切でること。そして、その過程で成功する方程式を探せ」とのお話しが印象的でした。
また、現在のわが国の分析をされていた視点は、これから論文をまとめる上で大変参考になりました。

 【村田教授のお話】
  国際政治についてのお話を伺いました。
政治を考える切り口を色々教えていただきました。優秀な先生は、難しいことをシンプルに、そして分かり易くお話ししてくださるのだということを改めて感じました。最も印象的だったお話しは、アメリカ民主主義が上手くいっている理由についての3点(@地方自治、A裁判、Bアソシエーション:各種団体)のお話でした。
  岡山政経塾も、アソシエーションであるべきだと思いましたし、そのようになるよう私も行動していきたいと思いました。

 【石井様のお話】
  環境についてのお話を伺いました。
私などが想像できないくらいにスゴイ争いだったのだと思います。
「誰かに頼んでうまくいくことはない。自分の問題としてとらえたときに物事は動き出す。」というメッセージがとても印象的で心に響きました。
  石井様も最初から今のようなスゴイ方ではなかったのではと感じました。島の未来のためにという志を持ち、そしてご自身の役割、責任を認識されたことが今の姿につながっていかれたのだと感じました。
私自身、何のために自分が存在しているのかを見つめ直し、成長していきたいと思います。

最後に
 石井様のお話に、
「中央集権的な政治が行われるようになって地域の共同体がなくなり、住民は官へ依存し、要求しかしなくなっていた。しかし、豊島にはその共同体が残っていおり、その共同体があったからこそ、豊島問題の争いを闘えたと思う。」といったお話がありました。
このお話は、村田教授の民主主義がうまくいく要素として挙げられたアソシエーションというお話とつながりました。そして、岡山政経塾は共同体であるべきだと改めて強く感じました。
  私は、地域活性化について研究をします。岡山の民主主義がうまくいくためのアソシエーションとなるべく、岡山市に採用していただけるような提言を目指して他のメンバーともチームワークを発揮し、取り組みます。
  今回の合宿を機会に、岡山政経塾も分科会活動へ大きく舵を切ったように感じましし、また、これからの新たな活動も楽しみであります。
 最後になりましたが、ご準備にあたっていただいた皆様、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

以上