2012年 直島特別例会
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◆尾上 早紀(岡山政経塾 十一期生)
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岡山政経塾 直島特別例会レポート
『見る・聞く・体感する』
『考える力を身に付ける・発想の転換をする』を感じた二日間
私には、現代アートとは何なのか?どんなものなのか?何も知らない。解らない。
今まで、どのように感じて来たのか、直島に行くまでは疑問ばかりでした。
いざ、直島に行って現代アートを目にした時、私は不思議な気持ちで溢れました。
今まで、普通に過ごして来た生活の中で、目にした物が、たくさんあったからです。
なのに、見方も違えば…その時に思う感情も違うという事です。
たくさんのアートを目にした時、初めて…この『見る・聞く・体感する』『考える力を身に付ける・発想の転換をする』という事が解ったのです。
一つのアートにしても自分自身の見方で、さまざまな形に変わる事。
そして、その時の感情で、見え方が変化する事。
今までの私では解らなかった事を、教えてもらいました。
これから、色々な視点で物事を見れば、見え方の変わり、その時に感じる感情を知れる自分自身に出会える事が楽しみになりました。
一つのアートで、人によって感じる感情を、私は…これから、身内や友達と直島へ行きアートを一緒に味わい、それぞれ感じる事を聞き、また見方も変わる事を、これから、たくさん感じて行きたいと思います。
犬島の家プロジェクトでは、たくさんの素敵なお家がありました。
一つの工夫で、大きく変化する事。その工夫があるか、ないのかでは全然違うという事を感じました。住まなくなった家でも、一つの工夫をするだけで、たくさんの人が訪れる家になるという事。私は、そんな工夫さえ知りませんでした。
一つの工夫で、たくさんの人が集う家に変化し、愛されるという事のすばらしさを教えていただきました。
そして、豊島での産業廃棄物問題では、
心から、ふるさとを想う住民の人たちの愛の大きさを感じました。
このままでは、駄目だと思い行動する事は、誰もが不安や心配に負け、諦めてしまう人も
たくさん居る中で、ふるさとを想い、どんなに大変でも、どんなに不安でも、行動し今でも前は前へ前進して行く事の大切さを、お話を聞き私は感じました。
今でも、昔の豊島には戻っていないけれど、昔の豊島よりも、もっと愛される豊島になるように動いて活動している住民の皆さんの想いを、感じる事が出来ました。
未来の子供達のために…子孫のために…
私は、ふるさとを、こんなにも愛することが出来ていない。
ふるさとのために何も出来ていない。
人に頼るだけではなく、自分自身で動く勇気をいただきました。
この問題を、一人でも多くの人に知ってもらい自分自身に置き換えて考えなければならないと問題だと思います。
少しでも力になれるのならば…
少しでも知ってもらえるならば…
私自身で動き伝えて行きたいと思います。
●講義
橋川氏・福武幹事の講義を聞かせていただいて、私は、いつも新しい物ばかりを気にしていた事を痛感しました。新しければいい。新しいものが一番。けれど、それは違うと思いました。ある物を生かし・無いものは作る。そんな考え方を、私は持ってなかったからです。ある物を生かして今まで何か、やって来たのか?ある物を再利用した事があっただろうか?私には、思い当たりません。あるものを生かして、たくさんの人が笑顔になれる事。ある物を使って何か違う物に変化させる事。私には、持ってない考え方でした。
一つの物を、長く存在させる事。形が変わったとしても元の物は変わってはいない事。
人を笑顔にするだけではなく、その物自身が、長く形を変えたとしても存在する事で…
物自身が笑顔で笑っていてくれる気がしました。
これから私は、周りの人たちが笑顔になるのは、もちろんの事ですが一つの物が笑顔でいてもらえるように、色々な物に接していきたいです。
●最後に…
二日間にわたり、準備してくださった皆様。
本当に、ありがとうございました。
大切な事を教えていただいた二日間でした。
必ずまた行き、色々な感情を味わいたいと思います。
この二日間は、私にとって大きな学びがあり特別な日になりました。
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