2003年 直島特別例会
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◆森脇 浩之(岡山政経塾 一期生)
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第2回直島合宿を終えて
7月12〜13日と、岡山政経塾の第2回直島合宿に参加しました。
昨年の参加から、はや一年が経過しました。
初日の安藤忠雄教授は、「生きる力」「自分の責任で生きてゆく」ことの肝要を説かれました。
前日に、兵庫県立美術館に「安藤忠雄の建築展2003 再生−環境と建築」に行きました。日本各地だけでなく世界の主要都市でのプロジェクト、都市の歴史・文化・社会の関わりと、その場所の記憶を掘り起こし、環境の再生を試行されています。
直島・同潤会青山アパート・ニューヨーク・ゼロ・プロジェクト・フォートワース美術館・ピノー現代美術館を、模型・ドローイング・写真・映像などで展示・紹介されていました。
また阪神淡路大震災から8年、兵庫県立美術館&神戸水際広場&複合住宅&六甲集合住宅・淡路夢舞台も、震災からの復興のシンボルとされていました。
さて講演では、戦後世代は「どうやって生きてゆくのか」「この国をどうやって立て直すのか」を必死に考えながら日々を過ごした。現代は過保護が横行する中で、リーダーの養成が必要であり、また将来は移民を受け入れられる自由さ寛容さが問われる、と。
すなわち「生きる力」とは、「考える力」「創る力」「自分の幸せを自分で創る力」だと認識しました。
福武總一郎幹事は、「文化」と「よく生きる力」を説かれました。
「経済は文化のしもべ」「世界に誇れるものが日本にいくつあるのか」「志の確立(なるほどと思わせる力)で金は稼げる」「現代アートは常識を覆す技術」「自分の度量の糧となり物差しとなるものを自らの目で判断する」「あるものを壊して ないものを創る のではなく あるものを活かして ないものを創る」「自分の志をメッセージに変えて世に送り出す」
「文化」とは世界の共通言語・共有言語であり、感動であり、「よく生きる」ための大切なエネルギーだと認識しました。
香川県議会石井亨議員からは、豊島問題について講義をいただきました。
豊島を含む産廃問題の根本は、廃棄物との闘いであり、権力との闘いで、加害者と被害者が不明確で、大多数の加害者と少数の被害者で構成され、100年後の未来に悪影響を与える、大量廃棄時代の負の遺産であること。そして解決への糸口の見つからない、破壊も汚染も借金も全て将来に積み残した種に影響を与える重大な問題である事を認識しました。
人類が「生き続ける」ために、経済との共存、自立と共創社会が大切である事を認識しました。
今回参加をして、来年3月までの私の取り組むべきテーマを「生きる力」としました。
文化との共生、経済との共生、環境との共生の中で、「生きる力」の確立をどう図るのか、自学自習してみたいと思います。
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