2003年 直島特別例会

 
◆能登 雅彦(岡山政経塾 二期生)

直島レポート



 私は家プロジェクトも美術館も見学するのは初めてで、そのうえ今まで芸術と正面から向き合ったことがありませんでした。私の中で芸術とは弱々しいもので、体を熱くさせてくれるものではないと思っていました。しかし、実際に家プロジェクトを見学し、ガイドの方の話を聞いているうちに、芸術というもののスケールの大きさ、奥深さをひしひしと感じ、いままで思ったこともない、芸術への興味が湧いてきました。


安藤忠雄教授
 安藤教授の講演では、「個性の大切さ」、「自分で考え、自分で行動することの大切さ」、「教育の大切さ」を学びました。世の中には様々な意見があり、考え方があります。その中で、自分というものをはっきりと持ちながら生きてゆくのは、簡単そうで大変難しいことだと思います。しかし、個性を大切にし、自分の考えを持って生きることは、社会にある問題を解決したり、より良い生き方を発見したりする、創造力へと繋がるのではないかと思いました。


福武總一郎幹事
 福武幹事の講演では、「夢・志を持って、どう生きるか」、「文化と経済のありかた」を学びました。「経済は文化のしもべ」。この言葉は、幹事が利益を、文化を通して社会に貢献されているとおり、これからの企業は、利益をどう社会に還元するかが大切なのだと思いました。実践されている幹事に、これからの企業人トップのあり方も教えていただきました。


石井亨香川県議会議員
 石井県議の講演は、テレビ、新聞では知ることのできない、豊島住民の本当に熱い生の声が聴け、産業廃棄物の問題だけではなく、人の生き方についても深く考えさされました。


 三人の講師の方それぞれタイプの違う方ですが、皆さんものすごいエネルギーを持った方だと感じました。そしてまったく違う講演をされたのに、今、私の課題でもある、「生き方」・「生きる力」ということをとても考えさされました。今回の例会で学び、考えさされたことで、これからの生き方がより良いものになるよう、努力していきたいと思います。